こんにちは!dfplus.io カスタマーサクセス / セールスを担当している横関です。
広告代理店のご担当者の方から、「Google ショッピング広告や Indeed、Facebook / Instagram のダイナミック広告など、フィードを使った広告を提案したいけど、フィードのことが全然わからない」とのご相談を受けることがあります。
特に「広告配信に必要なフィードをどのように用意し、管理していけばいいのかわからない、イメージがつかない」という方が多いようです。
世に存在するフィードの管理方法をわかりやすく整理することで、これからフィード広告の提案をする方の助けになればと思い、この記事を作成しました。
フィードを管理する方法は、実は 5 通りほどあります
- 手動でやる
- カートシステムの機能を利用する
- システム開発を行う
- アウトソース(外注)する
- ツールを使う
それぞれの概要と、メリット・デメリットをまとめましたので、ぜひご覧ください。
おさらい:フィード管理とは何をすることなのか
方法を見ていく前に、まずはフィード管理とは何か、ということについておさらいしておきましょう。(既に理解している方は飛ばしても問題ありません)
フィードとは、Criteo、Facebook ダイナミック広告、Google ショッピング広告などを配信する際に必要になるデータ・及び自動送信する仕組みのことを指します。
広告を配信する際、自社で保有している商品データを媒体の規格(フォーマット)に合わせて加工し、フィードを作成する必要があります。ここで作成したフィードを媒体側に送信することで、クリエイティブが自動生成され、広告が配信されます。
また、商品データの更新、たとえば、在庫数の変動や、アイテムの追加/削除に合わせて、媒体に送信するフィードの内容を更新する必要があります。
さらに、フィードの内容は広告のクリエイティブや、配信の最適化に大きな影響を与えるため、広告効果を向上させるために、フィードの最適化を行う必要もあります。
以上の 3 つ「フィードの作成」「更新」「最適化」をまとめて「フィードの管理」と呼ぶことが多いです。その他にも、「フィードの取り込み時にエラーが起きた際の対応」や「媒体の規格アップデートへの対応」なども含まれます。
総じて、媒体の規格に沿ったフィードを作成し、その内容を把握・操作できる状態にしておくことが出来ていれば、それは「フィードを管理できている」といってよいでしょう。
これから 5 つのフィード管理方法を紹介しますが、主に「把握・操作」の面でメリット・デメリットがそれぞれ出てきますので、ぜひ着目していただければと存じます。
フィード管理の方法① 手動でやる
手動のフィード管理とは
Excel や Google スプレッドシートなどの表計算ソフトを使って、手動でフィードを作成・管理しているケースを指します。1 アイテムずつ値を手で入力したり、関数を組んで値を制御していることが多いです。
単品通販系の EC サイトなど、取り扱う商品が少ない場合は、商品情報の更新が少なく手作業での管理でもあまり手間がかからないことも多いため、この管理方法が向いているケースがあります。
逆に、アイテム数が 100 レコードを超える場合は、かなりの手間がかかっていることが多いのではないでしょうか。他の方法を検討することで、フィードを自動的に管理できるようになると工数削減につながりそうです。
手動のフィード管理のメリット
- 料金がかからない
- 手軽
- テストを行う際などにはおすすめ
手動のフィード管理のデメリット
- 商品数や配信先の広告媒体が増えれば増えるほど、工数がかさみやすい
フィード管理の方法② カートシステムの機能を利用する
カートシステムの機能を利用したフィード管理とは
EC カートシステムに搭載されたオプション機能を利用して、フィードの管理を行っているケースです。具体的には、Shopify の「Google & YouTube」アプリや、Futureshop の「Google ショッピング連携」などが挙げられます。
カートシステムに登録された商品情報をもとに、フィードが自動で作成・更新されます。中には、無料で利用できる機能もあり、手軽にフィードの管理を始めることができます。
カートシステムの機能を利用したフィード管理のメリット
- 商品数が多い場合でも、工数を抑えて一定の質のフィードを作ることができる。
- 媒体側で仕様変更があってもカート側でアップデートしてくれるため、変更に対応しやすい
カートシステムの機能を利用したフィード管理のデメリット
- フィードの内容を柔軟に操作できないことが多い
- 例:広告用に商品タイトルを変更しようとすると、商品ページ(LP)も連動して書き換わってしまう
- 1 日に出来るフィードの更新回数に制限があり、最新の在庫情報の反映ができないケースがある
フィード管理の方法③ システム開発を行う
システム開発とは
基幹システムや EC カートから各媒体の規格に沿ったフィードを出力できるように、機能開発をしているケースです。広告主が自社のエンジニアのリソースを使って機能開発を行うケースと、別のシステム会社に依頼して開発を外注するケースに分かれます。
システム開発のメリット
- 自社開発/外注で共通
- 専用のシステムを組むので、商品点数が膨大な場合や高度な処理が必要な場合でも対応できる
- 自社開発
- 社内のリソースで対応するため、フィードの作成がスムーズに進む
- 外注
- 社内のリソースが足りない場合でもフィード管理を始めることができる
システム開発のデメリット
- 自社開発/外注で共通
- 開発のための費用/コストが高い
- フィードの内容の細かい修正に対応しにくい
- 自社開発
- 社内エンジニアのリソースの状況によって、フィードの細かい修正の対応への優先度が下がりがち
- 外注
- 修正の要望や、要件整理などのコミュニケーションが高くなりがち
フィード管理の方法④ フィード管理代行(アウトソース)サービスを利用する
フィード管理代行(アウトソース)サービスとは
フィードの管理作業を専門知識を持った他社に外注・委託することが出来るサービスです。フィードの作成から更新、最適化までを丸ごと任せることができます。具体的なサービスとしては、弊社フィードフォースが提供する DF PLUSや、ニフティライフスタイル株式会社が提供する「DFO プレミアム」などが挙げられます。
フィード管理代行(アウトソース)サービスのメリット
- 社内にフィード管理の知識やリソースがなくてもフィードの管理を行うことができる
- 商品点数が膨大な場合や、高度な処理が必要な場合でも対応できる
フィード管理代行(アウトソース)サービスのデメリット
- システム開発を外注する場合と同様、コミュニケーションコストが高くなりがち
フィード管理の方法⑤ フィード管理ツールを使う
フィード管理ツールとは
フィード管理をするために開発された専用のツールを使って、広告運用担当者が自身の手元でフィードを管理するケースです。具体的なサービスとしては、弊社フィードフォースの「dfplus.io」、株式会社メタップスワンの「FEED STREAM」、ニフティライフスタイル株式会社「DFO マネージャー」などが挙げられます。
フィード管理ツールのメリット
- 担当者の手元で柔軟にフィードを操作・調整できる
- マスターデータが用意できれば、複数の媒体を 1 箇所で統合管理できる
- 媒体側で仕様変更があってもツール側でアップデートの対応をするため、対応がしやすい
フィード管理ツールのデメリット
- マスターデータの用意ができないと利用できないサービスもある
- セルフサーブのツールの場合はフィードの初期設定が必要なため、その工数が必要
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。ひとくちに「フィード管理」といっても、様々な手段・方法があり、それぞれにメリット、デメリットがあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
広告主様に対してフィード広告の提案を行う際は、まずは今回ご紹介した 5 つのフィード管理方法を頭に入れ、どの方法が適しているのか検討した上で提案を行うと良いかと存じます。
フィードに関するお悩みは dfplus.io チームでも解決可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください