【Shopify ストア向け】「Google & YouTube チャネル・Google Merchant Center をわかりやすく解説!Google ショッピング広告きほんセミナー」レポート

セミナーレポート
セミナーレポート

11 月に開催した Google ショッピング広告きほんセミナーでは、Shopify ストアでショッピング広告を始める際に押さえておきたい、Google & YouTube チャネル・Google Merchant Center・データフィードの基本を解説しました。

成果改善に効くエラー解決の方法やデータフィードの最適化ポイントもご紹介しますので、これから配信を始める方も、成果にお悩みの方にもオススメです。

Google ショッピング広告について

Google ショッピング広告(以下、ショッピング広告)とは、ユーザーが検索した語句に応じて、画像付きで表示される商品ごとの広告のこと。「すべて」タブ(通常検索)や「ショッピング」タブ、「画像」タブに表示されます。

ショッピング広告は、キーワードによる入札はありません。

広告が表示されるまでの流れ

商品フィードを Google Merchant Center にアップロードし、そのフィードを Google 広告に連携しておくと、以下の流れでショッピング広告が表示されます。

  1. ユーザーが Google で検索する
  2. Google が検索語句を解析する
  3. Google 広告が Google Merchant Center に商品情報を問い合わせる
  4. Google Merchant Center が検索語句に関連する商品データを Google 広告に送信する
  5. Google 広告でオークションが行われる
  6. その結果に基づいて広告が表示される

Google ショッピング広告の特長

  • クリックを集めやすい
    検索結果が表示される画面に高い占有率で表示されるため、ユーザーの目に留まりやすくなっています。また、画像付きで視認性が高いため、クリックされやすいと言われています。
  • クリック単価が安い
    「配信面が多い」、「商品ごとに掲載できる」、「実施企業が少ない」という理由から、ショッピング広告の CPC は、リスティング広告に比べて、比較的安価であると言われています。
  • 無料で始められる
    「ショッピング」タブには、「ショッピング広告」だけでなく無料枠の「無料リスティング」も表示されます。
    無料リスティングは、Google 広告のアカウントが不要です。Google Merchant Center に商品フィードを連携していれば、すぐに始めることができます。
  • CVR(購入率)が高い
    リスティング広告の場合、クリックすると LP やトップページに遷移し、お客様はそこから情報を集めて購入を検討します。これに対し、ショッピング広告は商品をダイレクトに訴求でき、商品詳細ページに直接遷移するため、購入までがスムーズで CV に繋がりやすいという特長があります。
  • キーワードのカバー範囲が広い
    リスティング広告はキーワードを広告主(運用者)が設定するため、意図したユーザーに表示できる良さがある一方、設定したキーワード以外では表示されません。

    これに対し、ショッピング広告は、表示対象となる検索キーワードが商品情報を元に自動で選定されます。表示対象となる検索キーワードを幅広く網羅することができるため、「ロングテールで売れるようになる」というメリットもあります。
  • 広告運用を自動化しやすい
    ショッピング広告は以下を自動化できるため、運用負荷を軽減できます。
    ・キーワードの選定(リスティングでのキーワード選定は大変)
    ・在庫状況による広告停止/再開の制御
    ・入札の最適化

Google ショッピング広告配信までの流れ

以下の 3 ステップで Google ショッピング広告を配信することができます。

1.データフィードの用意
お持ちの商品データをもとにデータフィードを用意しましょう。

2.Google Merchant Center
データフィードを Google Merchant Center に登録し、審査を受けます。
審査に通過した時点で、無料リスティングへの掲載が開始されます。

3.Google 広告管理画面
ショッピング広告(有料枠)を出稿する場合は、Google Merchant Center と Google 広告を接続し、キャンペーンや配信設定を行いましょう。

ショッピング広告を配信するうえで欠かせない「データフィード」と「Google Merchant Center」について詳しくは後述します。

Shopify の場合:「Google&YouTube チャネル」での配信までの流れ

Shopify をご利用の場合は、「商品データ」を Shopify に入力・連携されているかと思います。Shopify アプリ「Google&YouTube チャネル」で簡単に Google と連携することができます。

Shopify アプリストアで「Google&YouTube チャネル」をインストールし、管理画面の指示に従って設定を行ってください。

Shopify ヘルプセンターGoogle Merchant Center ヘルプページにも詳細がありますので、適宜ご参照ください。

データフィードとは

Google ショッピング広告を出稿するためには、お持ちの商品データを Google が指定した形式に変換する必要があります。

このように各媒体が定めるフォーマットに合わせて変換・加工したデータファイルや、そのデータファイルに変換する仕組みのことをデータフィードといいます。

データフィードはショッピング広告のクリエイティブのほとんど全ての構成要素になるため、広告の成果改善を行ううえでフィードの改善・最適化は非常に大切です。

また、データフィードは機械学習のもとになるため、可能な限り項目に値を追加することも大切です。学習のもとになる情報が増えることでターゲティング精度が上がり、成果改善が期待できます。

仕様で必須とされている項目だけでなく、推奨項目や条件付き推奨項目も入れるようにしましょう。

Google Merchant Center とは

Google Merchant Center は、EC サイトの商品情報を Google に連携するために必要な管理画面のことを指します。

ショッピング広告を出稿するには、お持ちの商品データを Google Merchant Center が定めた商品データ仕様に沿って変換する必要があります。
ヘルプでは必須項目・任意項目のほか、宣伝文などの禁止事項や設定例も掲載されていますので、適宜ご参照ください。

参考:商品データ仕様 – Google Merchant Center ヘルプ

不承認・エラーは放置せず解消しましょう

ショッピング広告を出稿するには、Google Merchant Center の審査に通過する必要があります。この審査に通らず不承認になった商品を放置していると、配信される商品数が限られます。この場合、機械学習が最大限に発揮されず媒体のポテンシャルがわかりません。また、不承認になっている商品を配信したところ、売れ筋になったケースもあるようです。

このため、不承認・エラーはその理由を確認・解消して、出来るだけ全商品が配信されるよう調整しましょう。imp 増加に効果的です。

Shopify で起こりがちな Google Merchant Center のエラーと解決方法

次に、Shopify ストアの Google 連携でありがちな 4 つのエラーとその解決方法を解説します。

  • 値が指定されていません
  • 次の識別子がないため、パフォーマンスが制限されています
  • 余分なテキスト(タイトル)
  • ショッピング広告ポリシーに違反しています

「値が指定されていません」

アパレルの EC サイトで、「色、サイズ、年齢層、性別」が指定されていない場合に起きがちなエラーです。

解決方法
Shopify 管理画面から情報を追加することで解消可能です。

しかし、Shopify の商品登録画面にて、「色」や「サイズ」をバリエーションで設定している場合、バリエーションごとに設定することはできないため、以下のいずれかの対応が必要です。

  • Google Merchant Center 上で 1 つずつ値を手入力する
  • エラーが出ている値を入力した「補助フィード」を Google スプレッドシートなどで作成し、Google Merchant Center に追加する
    商品点数が多いストアではこちらの方が簡単ですが、以下 2 つの作業が必要です。
    ・Google Merchant Center から商品一覧をダウンロードし、商品ごとに必要項目を追加する
     ※ID が必要なため
    ・新商品(バリエーション単位含む)が追加された際は、補助フィードも手動で更新する

「次の識別子がないため、パフォーマンスが制限されています」

Google 連携をする際は、GTIN(国内の場合は JAN コード)を、ない場合は MPN(製品番号)及びブランドを指定する必要があります。

解決方法①:全商品に GTIN がある場
Shopify 管理画面で GTIN を入力することで、エラーを解消できます。

解決方法②:GTIN がない商品を扱っている場合

Shopify 管理画面で MPN と 販売元(Google Merchant Center では[ブランド]に表示される項目)に値を入れます。

※GTIN も MPN もない場合は、いずれの値も空にしておきましょう。値を推測したり作り出したりしないようにしてください。
参考:MPN [mpn] – Google Merchant Center Help

下記での対応も可能ですが、管理が煩雑になるため注意が必要です。

  • Google Merchant Center 上で 1 つずつ値を手入力する
  • 「補助フィード」を Google スプレッドシートなどで作成し、Google Merchant Center に追加する

「余分なテキスト(タイトル)」

タイトルに「送料無料」などの宣伝文が入っている場合に起きがちなエラーです。

解決方法
Shopify の管理画面で商品タイトルを変更することで解消できます。ただし、EC サイト上の商品タイトルも連動して変更されてしまうデメリットがあります。

既にご紹介したエラーと同じく、Google Merchant Center への手入力や補助フィードの追加で解決することも可能です。

「ショッピング広告ポリシーに違反しています」

お酒などを取り扱っているストアでよく見られるエラーです。お酒の場合は、成人向け商品であることを正しく伝えれば解消できます。Shopify 管理画面で「Google 商品カテゴリ」を適切に設定し、「年齢層」を「Adult」に設定しましょう。

お酒以外にも、絶滅危惧種の取引とみなされる可能性のある商品など、Google が不適切としている商品(※)を扱っている場合も、このエラーが出ます。放置しているとアカウントエラーになる可能性があるので、該当商品は Google&YouTube チャネルから除外しましょう。

※Google で禁止されているコンテンツについて、詳しくは不適切なコンテンツ – Google Merchant Center Help をご覧ください。

よくある 4 つのエラーについて解説しました。
Shopify 管理画面や Google Merchant Center への手入力や補助フィードの連携で解決可能ですが、その作業は煩雑です。特に SKU 数が多いストアの場合は管理コストが大きくなりますので、データフィード管理のための Shopify アプリ「dfplus.io」の活用をぜひご検討ください。1 つの管理画面上で、エラー解消・成果改善のためのフィード改善・最適化を簡単に行うことができます。

データフィード最適化

データフィードは、出来るだけ多くの項目に値を入れたり、入れる値を改善することで imp 増加や CTR 向上が期待できます。カンタンにできるフィードの最適化ポイントをご紹介しますので、ご自身の今の広告と照らし合わせて、「伸びしろ」を見つけてみてはいかがでしょうか?

商品名 [title]

クリエイティブの構成要素の中でも重要度が高く、かつ改善しやすいのが商品タイトルです。具体的な改善テクニックをご紹介します。

  • ユーザーが知りたい情報やキーワードを盛り込む
    ブランド名や製品名のほか、色・サイズなど商品の特徴を表す情報や、【公式】【産地直送】など強みを表すワードを盛り込むようにしましょう。

    例:アパレル
    アパレルの場合はブランド名や性別の情報が特に重要ですので、タイトルに含めるようにしましょう。


    例:食品
    食品の強みやユーザーの関心を引く情報(【産直】、【農薬不使用】、【〇〇に最適】など)を追加するのがオススメです。

  • 特に重要な情報は冒頭に置く
    スマートフォンでは冒頭しか表示されない(見切れてしまう)ので、特に訴求したい情報は先頭に置くようにしましょう。
  • 検索語句と一致しやすい語句を含める

最適化方法

Shopify 管理画面で変更できますが、EC サイト上の商品タイトルも連動して変更されてしまいます。たとえば、ショッピング広告ではタイトルにブランド名を含めたいが EC サイト上では(ブランドが自明なため)不要、という場合に対応することができません。

一方、Google Merchant Center への手入力や補助フィードの連携であればサイトへの影響はありませんが、管理コストがかかります。

データフィード管理アプリ「dfplus.io」であれば、ルールを 1 度設定するだけ・手動更新なしで簡単に広告のみタイトルを変更することが可能です。

商品説明 [description]

  • 具体的で正確な商品の特徴を入れる
  • 重要な情報は最初の 160~500 文字(全角で 80~250 文字)に含める

Google 商品カテゴリ [google_product_category]・商品カテゴリ [product_type]

Shopify 管理画面上の「商品カテゴリー」は [google_product_category]に、「商品タイプ」 は[product_type] に反映され、Google の機械学習のもとになります。広告成果を上げるためにはこれらの項目に値を入れることで情報を増やし、ターゲティング精度向上を図りましょう。

Google 商品カテゴリを小分類まで設定する

Google 商品カテゴリとは、Google の定義に基づいて商品を分類する項目のこと。「大分類>中分類 > 小分類」という階層構造になっています。下の例のように小分類まで設定することで、商品の属性をより正しく・細かく Google に伝えることができ、imp の向上が期待できます

  • 改善前:ファッション・アクセサリー(大分類)>衣料品(中分類)
  • 改善後:ファッション・アクセサリー>衣料品>コート・ジャケット(小分類)

参考:Google 商品カテゴリ [google_product_category] – Google Merchant Center Help

商品カテゴリ[product_type]を設定する

商品カテゴリは、Google 商品カテゴリと違い、サイトごとの独自の分類に基づいてカテゴリを指定できる項目です。Google 商品カテゴリでは同じ括りになってしまう商品も、商品カテゴリを細かく設定することで分類することができます。機械学習の精度を上げたり、入札調整に活用したりすることもできるため、ぜひ活用しましょう。

dfplus.io について

これまでご紹介したエラー解決や最適化を実践するうえで注意していただきたいのが管理環境です。なぜなら、改善の成果や大変さは管理環境によって大きく差がでるためです。

Shopify アプリ「dfplus.io」なら Shopify 管理画面や Gooogle Merchant Center 上では難しいフィード改善も、簡単・こまめに行うことができます!

  • エラーを解決するための情報補完・設定がカンタン
  • 改善のためのアドバイスで次やるべきことがすぐわかる
  • 1 つの管理画面で複数媒体に連携可能


dfplus.io 商品データ最適化 – GoogleやInstagramに連携した商品データを最適化し、成果向上を目指すためのデータフィード管理ツール | Shopify App Store

実際の管理画面や操作手順はこちらの動画をご覧ください。

導入事例

  • 商品タイトル最適化で Google ショッピング広告の ROAS を大幅向上!
    「CHOOSEBASE SHIBUYA」では、SKU の増加に伴い、Shopify 管理画面での手動対応に課題を抱えていました。そこで、dfplus.io を導入し、次のような処理で商品タイトルの最適化を行いました。
    Shopify の「販売タイプ」を連結
    ・「ギフトラッピング無料対応」という固定のキーワードを追加

    その結果、ROAS・imp ともに大幅に向上し、チャネルでは配信されなかった商品も配信されるようになり、Google ショッピング広告でロングテールの売上を作ることを実現しました。

    ▼全文はこちら
    Google ショッピング広告のROASを大幅向上! Shopifyを利用する「CHOOSEBASE SHIBUYA ONLINE STORE」が考える、OMOの魅力と広告の役割とは?


また、Shopify Plus をご利用のストアでも dfplus.io を導入いただいています。
Shopify PLUSを利用する「ZERO HALLIBURTON」公式サイトでdfplus ioが導入されました。「フィードの仕様やツールの操作について日本語で随時サポートを受けられるのが心強い」

dfplus.io では、Shopify ストア限定のスタータープランをご用意しています。
月額 ¥10,000 からご利用いただけます。

3 週間の無料トライアルのご用意もございますので、ご希望の方は以下のリンクからお気軽にお問い合わせ下さい。

お問い合わせフォーム|dfplus.io データフィード統合管理プラットフォーム
セルフサーブ型のデータフィード統合管理プラットフォーム「dfplus.io」のお問合せフォームです。サービスについてのご質問、ご相談がございましたら、お気軽にお問合せください。

Q&A 

  • 「送料無料」は NG なのに「公式」はいれてよいのでしょうか?
    「送料無料」やセールのお知らせなどの宣伝文は Google Merchant Center の仕様で含めないよう明言されています。「公式」は禁止文言として言及されておらず、タイトルに含めてよいとされる商品の特徴にあたると考えられます。実際の広告でも「公式」が入っている商品が多く見受けられます。
    参考:お店やサービスの名前を追加する方法 – Google Merchant Center Help

    特に自社の商品を検索した際にモールやフリマアプリの商品が上位に出てくる場合は、「公式」を入れることで CTR の改善が期待できます。

記事に関するお問合せはこちら

* 必須

※info@やメーリングリスト等ですとご連絡をお届けできない場合があります。

※テレワーク中でない方は固定電話番号でも問題ありません。

折り返し弊社担当よりご連絡致します。

dfplus.io Blog
タイトルとURLをコピーしました