【7/12開催】「EC・人材企業の成功事例から学ぶ国産DSP「Logicad」のダイナミッククリエイティブ入門セミナー」レポート

セミナーレポート
セミナーレポート

dfplus.io では月に1回程度、媒体に関するセミナーを行っており、無料でご参加いただけます。2023年7月12日にSMN株式会社様と共催した「EC・人材企業の成功事例から学ぶ国産DSP「Logicad」のダイナミッククリエイティブ入門セミナー」は、多くの方にご参加頂きました!その内容をご紹介します。

第1部 SMN株式会社

SMN株式会社の岩口哲也様にご登壇頂き、高精度なAI「VALIS-Engine」を搭載したLogicadダイナミッククリエイティブの強みや、フィードの改善で広告成果を向上した事例について解説して頂きました。

Logicadについて

Logicadとは

Logicadとは、ソニーグループの優れた技術を元に開発された、VALIS-Engine搭載の、豊富な配信先を持つ国産DSPのこと。その特徴を2つご紹介します。

  • 特徴1:VALIS-Engine搭載
    VALIS-Engineは、ソニーの研究で培った機械学習の知見を元に研究・開発されたAIエンジンです。2016年のリリース以降、アップデートを続けており、「人・物・情報」の価値判断を高精度で行うことができます。入札最適化のほか、潜在顧客の発掘にも長けているため、配信対象の選定にも活用されています。
  • 特徴2:豊富な配信先と優先買付
    Logicadは、Google Ad Managerや各種ニュースサイトをはじめとする、国内外の多数のSSPと接続しており、国内最大級の在庫を保有しています。国内有数のポータルサイトである、MSN面とdocomo面にも配信可能。中でも、MSNのディスプレイ在庫については、Logicadが最優先で買付可能になっており、大きな強みのひとつといえます。

Logicadをオススメする2つの理由

ここまでの説明を聞いて、「エンジンが優れてるって言われてもよくわからない。導入のメリットはなんだろう?」「そうは言ってもGoogleやFacebook、Criteoで配信していれば大丈夫でしょ?」とお考えになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方に、「主要3媒体だけではもったいない」理由を2つ解説します。

  • 機会損失の防止
    大手プラットフォーマーでの配信に偏っていると、ユーザー行動を捉えきれず、機会損失に繋がることが考えられます。

    例えば、朝起きて天気をみる(tenki.jp)、スマホで新聞を読む(読売新聞、スポーツ報知)、通勤時にグルメ情報を調べる(食べログ)など、ユーザーが日常生活で目にする配信先は、実に様々です。

    そこで、豊富な配信先を保有するLogicadを活用することは、ユーザー行動を捉え、接触機会を増やすことで機会損失を防ぐために有効であるといえます。
    さらに、VALIS-Engineによる高精度なユーザーターゲティングと入札最適化により、広告効果を最大化することができます。

  • 単独配信ユーザーへの表示で競合流出リスクを軽減
    広告媒体によって、学習に使われるエンジンは異なるため、配信先ユーザーも異なります。Logicadなら、複数媒体間で、重複していない単独配信ユーザーにもアプローチすることができます。

    Cookieを有効活用して、単独配信ユーザーにもアプローチすることで、競合への流出を防ぎ、自社経由での獲得を最大化することができます。

効果事例(アパレル)

Logicadでの配信を追加したことにより、高い広告成果を挙げた事例をご紹介します。

  • 業種:アパレル
  • 配信前の課題:獲得件数の増加と新規率の改善
  • 配信メニュー:Logicadダイナミッククリエイティブ
  • 結果:新規率で、他媒体比2.5倍を実現

Logicadダイナミッククリエイティブとは

Logicadダイナミッククリエイティブ(以下、Logicadダイナミック)は、ユーザーの好みに合わせた商品を、自動で配信するクリエイティブ手法です。

誰にどのようなクリエイティブを配信すべきかを、ユーザーの行動履歴に基づいて、Logicadのレコメンドエンジンが判断する仕組みです。ユーザーの興味関心を捉えた広告配信により、CVに繋げることができます。また、顕在ニーズへの訴求だけでなく、潜在ニーズの喚起にも効果的です。

ユーザーにLogicadダイナミックを配信するまでの流れ

  1. ユーザーがサイトに来訪→興味のある商品を閲覧
  2. 閲覧情報をユーザごとにトラッキング
  3. 閲覧履歴のパターンによりグルーピング化(レコメンドエンジンによる機械学習)
  4. 閲覧した商品や関連する商品を自動でクリエイティブに掲載

クリエイティブサンプル

Logicadダイナミックは、オプション機能が充実しており、より効果的なクリエイティブを作成することができます。

オプション機能の例

  • マルチ画像クリエイティブ
    バナーの中に、様々なパターン・サイズのクリエイティブを組み合わせ可能
  • スターレーティング
    3つ星、5つ星評価
  • バッヂテキスト
    「新商品」「残りわずか」など
  • カウントダウンバナー
    「キャンペーン終了間近!」などユーザーの行動を喚起する

ネイティブ枠(インフィード広告)にも、配信可能

Logicadダイナミックは、獲得貢献度の高いネイティブ枠にも配信可能であり、サイズ別獲得構成比では15%を占めています。

Logicadダイナミックにおけるデータフィードの重要性

Logicadダイナミックにおいて、効果を左右する重要な要素になるのが、データフィードです。フィード情報で「必須項目」とされている項目は、欠けていると、商品がどんなものか、わかりづらく、流入に繋がらないため、重要です。必ずフィードの「必須項目」を埋めるようにしましょう。



フィードマッチ率に注意!
また、効率的にCVを獲得するためには、フィードとタグのマッチ率を、可能な限り高める(100%に近づける)ことも重要です。データフィードに商品が記載されていても、商品詳細ページにタグが設置されていないと、配信対象にならない可能性があります。

媒体×フィードマネジメント

媒体の選定・運用と、フィードマネジメントの両軸で最適化を行うことで、広告効果を高めることができます。

  • 媒体の選定・運用(SMN社がサポート)
    ・最適化エンジンの異なる媒体設定
    ・ターゲティング最適化
    ・入札最適化
    ・クリエイティブ最適化
  • フィードマネジメント(広告主が行う)
    ・掲載商品の選定・マッチ率
    ・掲載文言の最適化
    ・掲載商品のカテゴリ分け

フィード活用事例の紹介

Logicadダイナミックの配信を行っている業種は、EC・人材がそれぞれ4割前後と多くを占めています。フィードの改善によって広告成果を上げた事例を、業種別にご紹介します。

1.求人A

掲載後の日数に応じて、バッヂテキストに「新着」の文言を追加した結果、CTRが1.3倍向上。

2.求人B

掲載されて間もない新着求人はCTRが高い傾向を活かし、掲載期間に応じて掲載比率を調整した結果、CTRが1.5倍向上、CPAが43%改善。

3.総合EC

平均商品単価別でユーザーをグルーピング。該当属性の閲覧ユーザーに対して入札強化(非該当ユーザーへは抑制)することでROASを改善。

ネイティブ枠も最適化

データフィードの多くは、ネイティブ枠に最適化されておらず、訴求内容が伝わりづらい広告になっているケースが散見されます。

不動産の場合、例えば下記のようなフィード改善が可能です。

  • 変更前:必要情報は入っているものの、最適化されていないので伝わりづらい
  • 変更後:商品属性に「お部屋探しはSMN賃貸!」などの新規文言を追加することで、ネイティブ枠に最適な形で情報が反映される

第2部 株式会社フィードフォース

フィードフォースからは、Logicadダイナミックにおけるデータフィード運用のポイントについて解説しました。

第1部で紹介したLogicadダイナミックを配信するためには、SMN社が取り決めている仕様に合わせた商品データ(データフィード※)が必要です。商品ID、商品画像URL、価格、商品名、商品説明などで構成されており、必須・推奨・任意と設定されています。
※商品マスタデータを、媒体が定める仕様に沿って変換したもののこと。

成功のカギを握るデータフィード

ダイナミック広告の成果を向上させるためには、Logicad側で行うキャンペーン運用だけでなく、データフィード運用も欠かせません。なぜなら、運用の前段階にある「入稿するデータをどう作るか」という点は、クリエイティブの要素や、入札グループの区分、情報量の増加による媒体エンジンの精度向上に影響するためです。

◎データフィード運用のポイント

データフィード運用によって、クリエイティブとターゲティングを一定程度コントロールすることができます。

  • クリエイティブ:どう見せるか
  • ターゲティング:誰に、何を見せるか

クリエイティブ最適化

クリエイティブを検討するうえでは、2つのポイントが大切です。

  • 閲覧した商品を瞬時に思い出せるか?
    1度サイトで商品を見たユーザーに、再度表示するため、「前に見た商品であること」を、瞬時に思い出せることができるクリエイティブにしましょう。
  • 興味/関心に合わせた内容が端的に含まれているか?

データフィードとクリエイティブの関係

データフィード内の値が、そのままクリエイティブに表示されることから、データフィードを変えればクリエイティブが変わるといえます。

オプション機能を活用したクリエイティブ最適化の例

  • スターレーティング
    評価の高い商品や注力商品のみに追加する設定も可能です。

  • バッヂ表示
    データフィードに「テンプレートバッヂテキスト」を追加したことで、CTRが約1.2倍になった事例もあります。バッヂ表示は、Criteoなどの他の媒体同様、最適化により効果改善できる項目です。

ターゲティング改善

ターゲティングのポイントは、ユーザーの趣味・趣向に合わせた設計になっているかということ。商品ごとにどのような値を入れるかによって、機械学習の精度や中身が変わります。したがって、ターゲティングする軸をフィードで最適化することが、成果向上に繋がります。

  • 例1:アパレル
    類似する複数の商品について、類似していることが媒体のエンジンにわかるよう、カテゴリを設定することが大切です。また、機械学習の成果を阻害しないよう、細かくしすぎないようにしましょう。
  • 例2:人材
    「勤務地」の情報は、都道府県と市区町村のいずれでも可能です。そこで、例えば、特定の都道府県に特化した求人サイトの場合はより詳細な市区町村を勤務地に、全国区のサイトの場合は都道府県を入れるなど、自社商材のニーズやユーザーが重視している情報を把握して、フィードに反映させるようにしましょう。

Q&A

当日はLogicadに関する質問を多くいただき、SMN社の岩口様にご回答いただきました。

  • カテゴリ別配信や、ホワイトリスト配信、掲載先やキーワードの除外は可能ですか?
    →キーワードの除外はできません。掲載先・配信面の除外は可能ですので、ご相談ください。
  • 検索広告、SNS広告、ディスプレイ広告と比較して、CPAはどうですか?
    →LogicadダイナミックにおけるCPAは、案件や時期によって異なります。個別でご案内致しますので、お問い合わせください。
  • 最低出稿金額はいくらですか?
    →最低出稿金額の定めはなく、月5,10万など少額からご利用のお客様もいらっしゃいます。しかし、最適化や機械学習を考慮すると、まずは、月間CV30件以上、金額にすると(案件によりますが)約30~50万の出稿をご検討頂くことをオススメしております。
  • 掲載にあたり、代理店を通す必要がありますか?
    →代理店経由はもちろん、広告主様と直接のお取引も可能です。貴社の商流に合わせてご検討ください。
  • msn面、docomo面で獲得できるユーザーの特徴を教えてください。
    →共通して、35歳以上の獲得が非常に多い傾向があります。また、docomo面は、40~50代がボリュームゾーンになっています。
  • Logicadダイナミックの類似事例は共有してもらえますか?
    →広告主のお名前を伏せる形で、可能な限り共有させて頂きます。是非お問い合わせください。

まとめ

高精度のエンジンを搭載したLogicadダイナミックの特徴と、その成果を最大化するためのデータフィード運用のコツについて、詳しく解説しました。Logicadダイナミックを今始めるべき理由について、理解が深まったのではないでしょうか?

Logicadダイナミックについては、下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

ロジカド|Logicad|Demand Side Platform
Logicad(ロジカド)は、大規模な配信ログ、オーディエンスデータを高速かつ安定的に処理することが可能なシステムインフラを備え、独自のアルゴリズムを用い、RTBも対応した自社開発の広告配信最適化プラットフォームです。

また、SMN社が行う広告運用と同様、広告成果に直結する重要な要素であるデータフィード運用について、効果事例やポイントをご紹介しました。より効果的なデータフィードを運用するために、「dfplus.io」の活用をオススメしています。

3週間の無料トライアルのご用意もございますので、是非ご検討ください。サービス資料のご請求、ご質問などは以下のフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。

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