【2023/10/11 開催】「初心者のための dfplus.io 活用のキホン」セミナーレポート

セミナーレポート
セミナーレポート

dfplus.io では月に 1 回程度セミナーを行っており、無料でご参加いただけます。

2023 年 10 月 11 日に開催した「初心者のための dfplus.io 活用のキホン」セミナーでは、データフィード施策を行ううえで押さえておきたいフィードの基本から、dfplus.io の機能・使い方まで詳しく解説しました。その内容をご紹介します。

dfplus.io を使いこなすために

データフィードのおさらい

1.データフィードとは

データフィードとは、各媒体が定めるフォーマットに合わせて変換・加工したデータファイルや、そのデータファイルに変換する仕組みのことを指します。

EC サイトをお持ちであれば、サイト構築のために商品データをお持ちかと思います。しかし、広告を配信するためには、その商品データを各媒体が指定した形式に変換する必要があります。

2.データフィード広告の運用について

データフィード広告は、広告キャンペーン運用とデータフィード運用の両方が必要です。

広告キャンペーンは入札の強弱を行う役割があり、これにはデータフィードの値を使用します。データフィードは、入札以外にも広告成果を左右する要素の多くを定義します。そのため、データフィード運用は非常に重要です。

主な役割は以下の 3 つです。

・クリエイティブ
・媒体エンジンの学習情報
・入札グループの区分

・クリエイティブ

クリエイティブとは、画像やテキストなどを組み合わせた、広告として表示される内容のことです。媒体によって仕様は異なりますが、商品名・商品詳細・価格などの情報が含まれます。

クリエイティブのほぼ全ての構成要素に、データフィードの情報が反映されます。

・媒体エンジンの学習情報

各広告媒体は最適化にエンジンを活用しており、その機械学習のもとになるのはデータフィードの情報です。

そのため、データフィードを調整して、エンジンにインプットする情報の質を高めたり量を増やしたりすることが成果改善に繋がります。

・入札グループの区分

データフィードの特定の項目を使って、入札に必要な商品のグルーピングやレポートの作成を簡単に行うことができます。

グルーピングに使う項目は媒体ごとに異なり、Google はカスタムラベル[custom_label_0〜4]、Indeed・スタンバイなどの求人検索サイトは[category]という項目で設定可能です。

Google のカスタムラベルについて詳しくはこちら
Custom label 0–4 [custom_label_0–4] – Google Merchant Center Help

Indeed の[category]について詳しくはこちら
採用企業と Indeed の連携 – XML フィードの要素(エレメント)

スタンバイ の[category]について詳しくはこちら
XMLフィード求人入稿 Ver.4.0

データフィードの活用ステップ

「データフィードが重要なことはわかったけど何から始めたらいいのかわからない」という方向けに、データフィードの活用ステップをご紹介します。

活用ステップは、「基本のデータフィード設定」「データフィードチューニング」の 2 つに分けられます。

・基本のデータフィード設定
まずは、媒体の仕様に合わせ必須項目などの基本的な設定を行います。次に、データを最新の情報に更新していく仕組みを整えましょう。更新の自動化については、のちほど詳しく説明します。

・データフィードチューニング
基本の設定を終えて配信できる状態になったら、重要項目や推奨項目にも情報を入れて、媒体による最適化が進みやすいデータフィードへ改善していきましょう。

さらに、クリエイティブやカテゴリの調整などのチューニングを行うことで、媒体のポテンシャルを活かした配信が可能になります。

この 2 ステップを簡単に進めてデータフィード施策のパフォーマンスを高めるために、フィードの統合管理環境として dfplus.io のご利用がオススメです。

基本のデータフィード設定はもちろん、更新やチューニングといったステップアップのための作業も、1 つの管理画面でまとめて実行できます。

dfplus.io がもたらす価値

dfplus.io の活用メリットを 5 つご紹介します。

  • 最適化で効果を改善
    初心者でも簡単にデータフィードを作成できるだけでなく、独自機能で最適化も簡単に行うことができます。
  • データフィード施策の PDCA を高速化
    思い立ったタイミングですぐに設定を変更・反映できるので、PDCA を高速化し、最適化を後押しします。
  • データフィード施策の実施を加速
    手元でいつでも設定できるため、コミュニケーションコストが抑えられ、配信までの期間を短縮することが可能です。
  • データフィード施策のノウハウを蓄積
    データフィードのコピー機能があるため、2 媒体目以降はよりスムーズに作成・配信することができます。
  • 属人化を防ぎチーム運用が可能に
    全ての設定を管理画面で確認できます。データフィードの状態を見える化することで、フィード管理・改善の属人化を防ぎ、チームでの運用が可能になります。

dfplus.io 活用ステップ

次に、dfplus.io 活用ステップと機能をご紹介します。

相関図

dfplus.io を使うにあたってまず押さえておきたいのがこの相関図です。

dfplus.io は「アカウント」と「サイト」の単位で運用します。
「サイト」は箱のようなもので、ここでマスタデータと各媒体のデータフィードの紐づけを行います。

「マスタデータ」とは、dfplus.io に取り込んだ商品データや求人データのこと。
基本的には 1 つのデータフィードに 1 つのマスタデータを紐づけますが、マスタデータ結合機能で 2 つ以上のマスタデータを紐づけることも可能です。

データの流れと必要な作業

フィード活用媒体の配信までの流れは以下の通りです。

  1. dfplus.io にマスタデータをアップロード
  2. マスタデータの取込
  3. データフィードの変換
  4. データフィードの送信

送信が完了すると、媒体側がそのデータフィードを読み込み、配信開始(反映)されます。

2~4 の作業は、dfplus.io で自動化することができます。
1 についても、「EC システム連携」又は「サーバー取込」であれば、自動化が可能です。

データフィードの作成ステップ

データフィードの作成は、大きく 4 ステップに分けられます。

  1. サイト作成
  2. マスタデータの取込
  3. フィードの設定
  4. フィードの連携

1.サイトの作成

アカウントにログインし、「サイト一覧」>「サイトの作成」で「サイト名」と「サイトジャンル」を設定したらサイトの作成完了です。数秒で終わる作業です。

2.マスタデータの取込

次に、マスタデータの取込方法を選択します。

dfplus.io では「EC システム連携」又は「通常取込」がご利用いただけます。
通常取込は、サーバー取込とファイルアップロードの 2 種類があります。

・EC システム連携
dfplus.io は、Shopify、futureshop、makeshop、カラーミーショップの 4 つのカートシステムと連携しております。これらのカートシステムをご利用の場合、自動更新が可能です。

・サーバー取込
サーバーを経由した取込方法です。任意のサーバーに自動でファイルを送信するバッジ処理を組み込むことができれば、データの取込を自動化することが可能です。

・ファイルアップロード
お手元の PC から手動でアップロードする方法です。
ファイルサイズが 10 MB より小さいマスタデータであれば利用可能です。

取込を完全自動化できるため、多くのお客様がサーバー取込を選択されています。
サーバー取込にしたいがサーバー用意できない方には、FTP サーバーを無料で提供しております。ご希望の場合は「サイト設定」>「FTP アカウント設定」からアカウントを発行してください。

取込方法を設定できたら、次に dfplus.io での項目の表示名を設定します。
商品データに見出し行がある場合は、この作業は不要です。

設定を保存したら、画面に従って「今すぐ取込」を行います。
この作業を行わないと取込が開始されないので、忘れずに行うようにしましょう。

ステータスが「成功」になり、最終取込日時が更新されれば取込は完了です!
次の作業に移りましょう。

3.フィードの設定

次に、4 つのステップでフィードの設定を行います。

  1. フィード先の選択
  2. マッピング
  3. ルール
  4. 変換

3-1.フィード先の選択

サイドバーの「データフィード」>「データフィードを作成」から、「データフィードの設定名」と「フィード先」を入力します。

設定名は、フィード先(連携する媒体)の名称にすると判別しやすくなります。

入力後、保存を押すとフィードが作成されます。

3-2.マッピング

次に「データフィード」で作業を行うフィードを選択し、「マッピング」で「フィード項目名(※)」と「マスタデータ項目名」の紐づけを行います。
※フィード項目名:媒体で定められている項目名のこと

まずは「必須」のラベルがついている項目から設定しましょう。

管理画面下部の「アイテム一覧」を押すと、取り込んだマスタデータが表示されます。マスタデータの中身を確認しながら、マッピングを行うことができます。

設定完了後、「保存」を押すと反映されます。
「アイテムプレビュー」で紐づけた項目をまとめて確認できます。

3-3.ルール

「ルール」は、条件と処理を設定してより高度な紐づけを行う機能です。

・処理:マスタデータのどの項目にどのような処理を行うかを定義する
・条件:その処理を行う対象商品を絞り込む場合、これを指定する。※全件に適用したい場合は設定不要

ルールを作成したら、各ルールの設定画面上部またはルール一覧で有効にしましょう。プレビューで反映されていることを確認します。

ルールの設定・変更が終わったら、「データフィード一覧」で作業を行ったフィードの「今すぐ変換」を選択してください。この作業を行うと、配信内容にルールが反映されます。

拡張項目

ルールと合わせて活用したいのが「拡張項目」。

拡張項目はマスタデータに空の項目を追加する機能で、ルールと組み合わせるとより高度な値の加工を簡単に行うことができます。Excel で空の列を追加するようなイメージです。

フィードの必須項目がマスタデータにない場合や、マスタデータの値を書き換えたい場合に便利です。

ルールと拡張項目の活用例として、マスタデータに記載がない必須項目の補完とタイトル最適化の 2 つをご紹介します。実際によく使われている設定です。

・マスタデータに記載がない必須項目の補完

このケースで代表的なのが、状態[condition]の項目です。

[condition]は Google ショッピング広告では必須とされていますが、取扱いが新品のみの EC サイトや中古品だけを扱うリサイクルショップでは、相当する項目がマスタデータにないケースが多いかと思います。

このような場合も、2 ステップで補完することができます。

  1. フィード項目「状態」に紐づくマスタデータ項目名に、「拡張項目を追加」で任意の名前(例:ext_状態)の拡張項目を作成
  2. 以下のルールを作成し、有効にする
    ・条件:なし
    ・処理:「ext_状態(拡張項目名)」に「固定値(例:new)を入れる」

プレビューで値が補完されたことを確認し、設定完了です。

人材でも同様の活用が可能です。

扱う求人の雇用形態が限られている企業のマスタデータには、多くの求人媒体で必須または推奨の項目、雇用形態[jobtype]の記載がないケースが見受けられます。この場合も、同じ 2 ステップで一括補完が可能です。

・タイトル最適化

フィード広告では、商品名[title]を最適化することが imp や CTR 向上に効果的です。

商品や求人の内容がわかりやすくなるよう、キーワードや性別、サイズ、色などの情報を含めるのがオススメです。

例えばマスタデータの商品名が「スニーカー」などシンプルな場合は、「【公式】」や「ラッピング無料」などのキーワードを冒頭や末尾に追加しましょう。この設定は、1 つのルール(※)で可能です。
※例(処理):「商品名」に「次の値(【公式】)を先頭に付与する」

拡張項目を使って、さらに性別やサイズ、色などの情報を追加することもできます。

  1. フィード項目「商品名」に紐づくマスタデータ項目名に、「拡張項目を追加」で任意の名前(例:ext_商品名)の拡張項目を作成
  2. 以下のルールを作成し、有効にする
    ・条件:なし
    ・処理:以下 2 つ
     1.「ext_商品名(拡張項目名)」に「連結した項目(name,size,color,gender)を入れる」
     2.「ext_商品名」に「次の値(【公式】)を先頭に付与する」

プレビューで値が補完されたことを確認し、設定完了です。

このように、1 つのルールを設定するたけで、マスタデータの項目を活用して商品名の視認性を高めることができます。

3-4.フィードの連携

作成したデータフィードの連携は、「HTTPS 連携」または「任意の FTP/SFTP サーバへ連携」が可能です。

・HTTPS 連携
dfplus.io で発行した URL を媒体に連携する方法です。

手順

  1. フィード作成後、データフィード>「今すぐ変換」を選択。ステータスが「成功」になれば変換完了です。
  2.  変換したフィード名にカーソルを置き「URL のコピー」を実行
  3.  コピーした URL を連携先の管理画面に貼り付けて連携完了

・任意の FTP/SFTP サーバーへ連携
手順

  1. データフィード>設定>「変換後のファイルを指定の FTP、SFTP にアップロードする」を選択
  2. アップロード先のサーバー情報を入力

どちらの方法でも、スケジュールを設定するだけで変換・連携まで完全自動化が可能です。
「スケジュール」から変換を行う曜日・時間を設定してください。

dfplus.io の便利な機能

最後に、便利な機能・処理をご紹介します。

  • サポートサイト
  • エディタ
  • 対応表
  • テスト環境
  • アクティビティログ
  • プレビュー

・サポートサイト
dfplus.io の基本的な機能や FAQ、ユースケースごとの設定例を掲載しています。
わからないことがありましたらご覧ください。

・エディタ
「固定テキストの入力」と「マスタデータの項目を変数として入力」の処理を同時に行うことができます。
Indeed の必須項目[description]に HTML タグを入れるなどの処理に便利な機能です。

・対応表
ルールで対応表を使用すると、マスターデータの値を一括置換することができます。

ルールで 1 つずつ置換するのが大変な場合に便利な機能で、置換したい項目が特に多い場合はテキストモードの使用もオススメです。カンマ区切りのテキストで、対応表の中身を一括で登録できます。

  • 活用例(求人):都道府県情報をコードで管理している場合
    対応表で都道府県とコードの紐づけを行うことで、[state](勤務地(都道府県))を一括置換することができます。
  • 活用例(EC):マスタデータに Google 商品カテゴリ・商品カテゴリがない場合
    マスタデータの項目(商品名、ID など)に基づいて Google 商品カテゴリ・商品カテゴリを設定する場合、対応表で一括置換することができます。

対応表について詳しくはこちら
対応表 – dfplus.io サポート

・テスト環境
配信中のデータフィード(本番環境)とは別に、独立した「テスト環境」を作成できます。

テスト環境で設定の変更を行い、意図したルール設定・見え方になっていることを確認してから本番環境に反映するという運用が可能です。

※スタンダードプラン以上のサイトでご利用いただけます。

・アクティビティログ

データフィード設定に関連する過去 90 日間の操作ログを閲覧できる機能です。

誰が・いつ・何をしたかがわかるので、より安心してフィードを運用していただくことができます。また、改善施策を実施した日時を簡単に確認できるため、効果測定がしやすくなります。

※スタンダードプラン以上のサイトでご利用いただけます。

・プレビュー(編集中のマスタデータ)
2023 年 8 月にリリースされた新機能です。

プレビュー>「編集中のマスターデータ」で、ルールを反映した状態の「マスターデータ項目」「結合した項目」「拡張項目」の各項目と値をアイテムごとに確認できます。 ルールによる変更の影響がより簡単に把握できるので、意図した設定ができているかの確認にご活用ください。

まとめ

データフィード施策を効果的かつ簡単に実行するためには、フィード管理ツールの活用がオススメです。
ツールを使ううえで押さえておきたいフィードの基本から、dfplus.io の便利な機能・使い方まで詳しく解説しました。

データフィード管理ツール「dfplus.io」は 3 週間の無料トライアルのご用意もございますので、ぜひご検討ください。サービス資料のご請求、ご質問などは以下のフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。

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