Indeed などの求人検索エンジンは、求人サイトの集客において非常に重要な施策です。求人を Indeed に掲載する方法はいくつかありますが、どれがベストなのか考えたことはありますでしょうか?
この記事では、それぞれの掲載方法の概要、メリット・デメリットについて整理しましたので、どれが自社にとって最適な方法なのかを考える参考になれば幸いです!
※本記事で解説する内容は、2024 年 1 月末時点の情報です。Indeed の仕様変更により変わる可能性があります。
Indeed への掲載方法は主に 3 つ
Indeed に求人を掲載するための方法は、主に以下の 3 つです。
- クローリング
- XML フィード
- 直接投稿
また、Indeed と連携している ATS (採用管理システム)を利用している場合は、自動で Indeed に求人が掲載されることがあります。
それぞれの特徴を表にまとめると、以下のようになります。
掲載方法 | メリット | デメリット | 向いている企業 | |
クローリング | Indeed のクローラーが各サイトを巡回し、読み取った情報をもとに求人を掲載 | ・開発などのリソースが不要 | ・見え方を調整できない ・求人情報が同期されるタイミングがわからない | ・早く掲載したい ・求人件数が多く、直接投稿は時間がかかる ・XML フィードが作成できない |
直接投稿 | 管理画面から、求人データを入力 | ・Indeed 上で応募が完結できる ( Indeed エントリー) | ・自社サイトに遷移させられず、ユーザー情報を取得できない ・掲載求人数が多ければ多いほど工数がかかる | ・求人件数が少ない ・Indeed 上での応募を完結させたい ( Indeed エントリー) |
XML フィード | 求人データをフィードに変換し、Indeed に定期送信 | ・Indeed 上での見え方を細かく調整できる ・求人の出し分けをしたり、変更をすぐに反映できる ・成果を高めるオプション機能が使える | ・XML フィードを用意するための開発などにリソースが必要 | ・求人件数が多く、Indeed 上での見え方をコントロールしたい ・Indeed の運用にきちんと取り組み成果を上げたい |
それぞれについて詳しく解説していきます!
クローリング
Indeed への掲載方法:クローリングとは
クローリングは、Indeed のクローラー( WEB サイトの情報を収集する bot )が、各求人サイトを巡回し、そこから読み取れた情報をもとに Indeed に求人を掲載する方法です。
「特に何もしていないのに Indeed に自社の求人が掲載されていた」というケースでは、クローリングによって掲載された可能性が高いです。
クローリングのメリット / デメリット
メリット
クローリングのメリットとしては、手軽さが挙げられます。クローラーが自動で読み取って求人を掲載してくれるので、掲載に向けたシステム開発などのリソースは基本的に必要ありません。
デメリット
一方で、デメリットとしては、掲載内容がクローラー任せになってしまう点が挙げられます。Indeed 上での見え方(改行、太字等)を任意で調整することができません。
また、掲載されるタイミングもクローラー任せになってしまうため、求人情報の変更や更新を行った際に、最新の情報が反映されないといったケースも発生します。
クローリングが向いている企業
圧倒的な手軽さがメリットである一方、多くの部分がクローラー任せになってしまい、細かな調整が利かないのがクローリングの特徴です。
よって、手っ取り早く Indeed へ求人を掲載したい場合などは、クローリングが向いているといえます。
また、後述する「XML フィード」や「直接投稿」の両方が難しい場合の回避策として利用することもできます。
直接投稿
Indeed への掲載方法:直接投稿とは
Indeed の管理画面で求人の内容をひとつひとつ入力し、投稿する方法です。Indeed に求人が掲載されたあとでも、求人内容を修正することができます。
直接投稿のメリット / デメリット
メリット
直接投稿のメリットは、Indeed エントリーという機能を用いて、Indeed 内で応募までのフローを完結させられることです。ほかの XML フィードやクローリングの場合、Indeed から求人サイトへ遷移し、求人サイトのフォームから応募、といった流れが発生しますが、直接投稿の場合、それがありません。そのため、ユーザーが離脱しにくく、応募率が高まる可能性があります。
デメリット
一方で、Indeed 内ですべて完結するがゆえに、ユーザー情報を取得できないデメリットがあります。例えば、自社サイトを訪れたユーザーに、Google や Criteo 等のリターゲティング広告を配信したい場合は不向きといえます。
また、Indeed に掲載する求人数が多ければ多いほど、工数が大きくなるというデメリットもあります。また、掲載後に求人内容の修正が発生した際にも同じことが言えます。
直接投稿が向いている企業
求人数が少なく、かつ、Indeed 上で応募まで完結させたい場合は、直接投稿が向いています。特に、自社サイトで採用ページ(応募ページ)を持っていない企業は、直接投稿を利用するメリットが大きいでしょう。
XML フィード
Indeed への掲載方法: XML フィードとは
XML フィードとは、自社の求人データを XML フィードと呼ばれる形式に変換し、Indeed に定期送信するシステムを作る方法です。XML フィードの内容をもとに、求人が Indeed に掲載されます。
XML フィードのメリット / デメリット
メリット
XML フィードのメリットはいくつかあります。
ひとつわかりやすいのは、Indeed 上での求人の見え方を細かく調整することができる点です。XML フィードの中の内容をカスタマイズすることで、太字、改行、リストアイテム等の書式を適用でき、見た目をきれいに整えることができます。
また、Indeed に送信する XML フィードの内容や頻度は、基本的に自社側でコントロール可能なため、「指定した求人のみを Indeed に掲載」「求人内容に変更があった場合もすぐに反映」といったことができるようになります。
さらに、「キーワードのタグ表示」や「自社の応募フォームへの直接遷移」など、成果を高めるためのオプション機能が利用可能になる点も大きなメリットです。詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
デメリット
XML フィードのデメリットは、自社の求人データを XML フィードに変換し、送信するシステムを構築するために一定のリソースが必要なことです。自社で専用のシステムを開発したり、フィード作成をアウトソーシングすると、工数がより大きくかかってしまうため、フィード管理ツールの利用がおすすめです。
XML フィードが向いている企業
求人数が多く、かつ Indeed 上の掲載内容をきちんとコントロールしたい場合は、XML フィードが向いているといえます。
また、Indeed の運用にきちんと取り組み、継続的に成果を上げていきたい場合も XML フィードがおすすめです。求人の出し分けや「キーワードのタグ表示」「自社の応募フォームへの直接遷移」といった機能で最適化ができます。
参考:採用管理システム (ATS) による自動掲載
また、対象は限られますが、利用している採用管理システム( ATS )が Indeed と連携している場合、求人情報が Indeed に自動掲載されることがあります。
掲載にかかるリソースは少なく済むものの、ATS 側の機能に制限され、調整は最低限にとどまるケースが多いようです。
Indeed と連携している ATS を利用していて、手っ取り早く Indeed に求人を掲載したい場合はおすすめの方法です。
おわりに: XML フィードをどうやって用意する?
一定規模の求人サイト・求人メディアを運営しており、Indeed の運用にきちんと取り組みたい企業様は、XML フィードによる掲載が最適な選択肢になります。
ですが、「XML フィードをどうやって用意するか?」という点がハードルになってきます。特に Indeed の場合は、初回掲載時の審査が厳しく、媒体仕様にきちんと沿ったフィードを用意しないと、掲載までたどり着けないケースも多いようです。
dfplus.io チームでは、年間多くの人材系企業様をご支援しており、Indeed の審査を通過するための XML フィードの作成をサポートしています。もし Indeed をはじめとした求人検索エンジンのフィードのことでお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください!
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