EC サイトの Criteo 改善 5 つのアイデア:割引表示、ブランドロゴ掲載、カテゴリ最適化など

Criteo EC 広告改善5つのアイデアコラム
コラム

Criteo の改善に取り組んでますか?

Criteo はリターゲティングを中心としたダイナミック広告です。優れた AI エンジンによる機械学習によって、高い広告の成果が得られます。多くの企業が Criteo 広告に取り組んでおり、日本における EC サイト売上上位 100 社において 85% 以上が実施しているそうです。

しかし、媒体のポテンシャルを活かしきれていない広告も見受けられます。今回は Criteo 広告の成果を最大化するための「クリエイティブ」と「カテゴリー」の改善テクニックをご紹介します。

出展:Criteo 媒体資料

Criteo とは?

Criteo はユーザーの好みにあった商品を自動で配信できるダイナミック広告です。

Criteo は、AI エンジンによる高精度な機械学習、最大 17 兆通りの様々なクリエイティブ、豊富な配信ネットワークによって、高い広告効果が得られます。

Criteo の詳しい特徴は「『Criteo の中の人が、あなたの疑問に答えます!Criteo 徹底解剖セミナー』レポート」をご覧ください。

クリエイティブ改善のポイント

Criteo のクリエイティブ改善は、「視認性の向上」と「情報量の充実」がポイントです。

例えば、文字数が少ないバナーデザインでは、商品名が見切れてしまうことがあります。そのため、タイトルの先頭に重要な情報を配置する必要があります。

また、バッジなどオプション機能を活用すると、広告を一目見ただけで割引率やセール価格、商材の特徴を伝えることができ、CTR や CVR を高めることが期待できます。

ここでは以下の 3 つのアイデアをご紹介します。

  • ディスカウントバッジ・二重価格表示
  • エクストラバッジ
  • エクストラテキスト

改善アイデア①:ディスカウントバッジ・二重価格表示

EC サイトでセール商品の情報は、ユーザーの購買意欲を高める重要な情報です。Criteo 広告では「ディスカウントバッジ」を使うことで、セール商品の割引率を表示できます。

データフィードの項目「price(割引前の価格)」と「sale_price(割引後の価格)」から割引率を自動計算して表示する仕組みです。

ディスカウントバッジの使用には、以下の対応が必要です。

  • 「price(割引前の価格)」と「sale_price(割引後の価格)」の値を設定したデータフィードをアップロード
  • 割引率の表示方法(「-◯◯%」または「◯◯OFF」)を選択し、CRITEO 社へディスカウントバッジの設定を依頼
  • CRITEO 社の設定作業後にバナーへ即時反映

また、ディスカウントバッジとあわせて活用したいのが、「二重価格表示」です。二重価格表示は「割引前の価格」と「割引後の価格」を表示する機能で、割引前の価格は「取り消し線」で表示されます。

二重価格表示を設定する手順は以下のとおりです。

  • データフィードフィード項目 「price(割引前の価格)」と「sale_price(割引後の価格)」に値が入力されていることを確認
  • CRITEO 社へ「二重価格表示設定」を依頼

ディスカウントバッジ・二重価格表示はデータフィードの改修だけで実施が可能で、画像の作成は不要です。割引率の表示をしていない場合は、まずディスカウントバッジから挑戦してみてください。

アイデア②:エクストラバッジ

「エクストラバッジ」は、オリジナルで作成したバッジ画像を表示できる機能です。商品の特徴やブランドを伝えることができ、他社との差別化が可能です。

エクストラバッジの使用には、以下の対応が必要です。

  • 表示したい「バッジ画像」を準備
  • データフィードに専用カラム「extra_bdg」を追加
  • 「extra_bdg」に、商品ごとに表示するバッジ画像の URL を入力
  • データフィードの取り込みが完了次第、バナーへ即時反映

新着・セール、ブランドロゴ、クーポン・ポイントなどの情報をバッジ画像として活用することは有効です。他にも、「予約商品」「再入荷」「○○%OFF」「送料無料」などのバッジはユーザーの目を惹く定番です。

「人気」「送料無料」のエクストラバッジ設定例

  • (左)人気商品・注力商品に【人気】【おすすめ】【売れ筋】と設定
  • (右)送料の条件に合わせて【送料無料】と設定

「SALE」「新着」のエクストラバッジ設定例

  • (左)価格情報を条件に【SALE】【特別価格】と設定
  • (右)商材の特徴を条件に【新着】【再入荷】【予約商品】【WEB限定】と設定

ブランドロゴのエクストラバッジ設定例

  • ブランド情報を条件にブランドロゴを設定

エクストラバッジは、割引率を訴求するディスカウントバッジと違い、オリジナルのバッジ画像を作成・設定する必要がありますが、表現の自由度が高い機能です。表現したいクリエイティブにあわせて、より適している機能を使い分けてみましょう。

アイデア③:エクストラテキスト

「エクストラテキスト」とはテキストをバッジ表示できる機能です。お気に入り件数や人気ランキングデータ、付与ポイントなどの情報を商品ごとに表示することが可能です。

エクストラテキストはデータフィードに「extra_text」を追加し、CRITEO 社へ取り込みとバッジ設定を依頼すれば表示できます。

人気ランキングのエクストラテキスト設定例

ポイント数のエキストラテキスト設定例

ディスカウントバッジ、エキストラバッジ、エキストラテキストなどバナーにひと手間加えるだけで、広告成果の向上が期待できます。ぜひ活用を検討してみてはいかがでしょうか?

カテゴリの改善ポイント

「カテゴリ」はレコメンドエンジンの学習に関与するデータフィード項目です。レコメンドエンジンは過去に見ていた商品・同じカテゴリの商品・CV しやすい商品などの情報を利用し、ユーザーに最適な商品を判断します。カテゴリーをしっかりと設計、調整することで広告効果の向上につながります。

EC で設定したいカテゴリは「Google 商品カテゴリ(google_product_category)」と「商品カテゴリ(product_type)」の 2 種類があります。

Google 商品カテゴリ:3 階層目まで設定する

Google 商品カテゴリは Google の商品分類に従い設定する項目です。自社サイトの商品カテゴリー構造も考慮したうえで設定します。

正しく詳細に設定することで、レコメンド精度の向上が期待できます。3 階層目まで設定するのがおすすめです。

よくある例(画像左)

Google 商品カテゴリが 2 階層までしか設定されていません。機械学習の材料が少なく、パフォーマンスを十分に生かせません。「シャツワンピース」や「ロングフレアスカート」も同じカテゴリ群の商品として認識されています。

改善例(画像右)

「シャツワンピース」は「衣料品 > ワンピース・ドレス」に、「ロングフレアスカート」は「衣料品 > スカート > ロングスカート」と設定し、2 つを異なるカテゴリとして機械学習されるよう促します。

Google 商品カテゴリの階層を増やすと、機械学習の材料が増え、ユーザーの趣向とあった広告を表示しやすくなります。

商品カテゴリ:異なる3軸・適切な粒度に

「商品カテゴリ」は、ユーザーが任意で商品を分類したカテゴリを設定する項目です。商品カテゴリには、ユーザーの趣向を具体化する異なる 3 軸の情報を設定する必要があります。ユーザーが商品を検索する軸となる情報を設定することで、レコメンドエンジンのパフォーマンスが発揮されます。

アパレル商材を例に、異なる 3 軸を商品カテゴリに設定する改善例をご紹介します。

同様なカテゴリ軸を設定した例(画像左)

あるブランドの半袖シャツの商品カテゴリを「トップス > シャツ > 半袖」と設定した場合、「メンズかレディースか?」「どのブランドか?」の情報はエンジンに学習されません。

改善例(画像右)

商品カテゴリを「シャツ > メンズ > ブランド名」にすると、メンズ・レディースやブランドの好みが具体化され、レコメンドエンジンの学習に役立てられます。

また、商品カテゴリは細かすぎず、かつ粗すぎない値を入力する必要があります。商品カテゴリの分類が広すぎる場合、レコメンドの最適化がされにくくなるため、詳細なカテゴリ分類が必要です。

よくある例(画像左)

「レディースシャツ」「メンズジャケット」「ロングスカート」など、タイプが異なる商品のカテゴリをすべて「衣類」で設定してしまう。

改善例(画像右)

「レディースシャツ」であれば「トップス > レディース」、メンズジャケットであれば「ジャケット > メンズ」と詳細なカテゴリで分類する。

一方で、商品カテゴリが細分化されすぎてしまうと、機械学習の材料が少なすぎて最適化されにくくなります。同一カテゴリの商品が少なすぎることのないように注意してください。

よくある例(画像左)
商品価格そのものをカテゴリに設定してしまう。

改善例(画像右)

価格帯でカテゴリを設定する。

その他、よくある商品カテゴリの設定例を目的別にご紹介します。

  • 同じブランドで同じ分類の商品 がレコメンドされやすくなるようにしたい
    ブランド > 商品カテゴリ(大)> 商品カテゴリ(中)
  • 同じ分類の近しい価格の商品 がレコメンドされやすくなるようにしたい
    商品カテゴリ(大)> 商品カテゴリ(中) > 価格帯
  • レディース・メンズ が適切にレコメンドされやすくなるようにしたい
    ブランド > 商品カテゴリ(中)> 性別

カテゴリの効果的な活用には、サイトの特性や KPI に合った商品カテゴリの設定が重要です。

  • 「Google 商品カテゴリ(google_product_category)」「商品カテゴリ(product_type)」が設定されているか?
  • カテゴリ選定は適切か?
  • カテゴリは何階層まで設定されているか?

など現状の設定を確認しましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?広告効果に影響が大きいクリエイティブやカテゴリの改善方法についてご紹介しました。精度の高い Criteo のエンジンを最大限に活用できるよう、改善施策を継続的に行っていきたいですね。

データフィード管理ツール「dfplus.io」を使うと、これらの改善施策を簡単に行うことができます。興味をお持ちいただけましたら、お気軽に以下のフォームよりお問い合わせください。

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