ECサイトのCriteo改善 5つのアイデア:割引表示、ブランドロゴ掲載、カテゴリ最適化など

Criteo EC 広告改善5つのアイデアTips
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Criteoの改善施策、実施していますか?

Criteoは、ディスプレイ型のダイナミックリターゲティング広告です。優れた機械学習エンジンによる費用対効果の高さから、多くの企業様がCriteo広告に取り組んでいます。しかし、媒体の本来のポテンシャルを活かしきれていない広告も一部見受けられます。今回はCriteo広告の成果を最大化するためのクリエイティブとカテゴリーの改善テクニックをご紹介いたします。

Criteoとは?

Criteoはユーザーの好みにあった商品を自動で配信できるダイナミック広告です。

Criteoは、高精度な機械学習のエンジン、様々なクリエイティブ、豊富な配信ネットワークに支えられた、費用対効果の高いダイナミック広告です。

  • 高精度な機械学習エンジン:誰に・いくらで・何を・どのように配信するかを、ユーザーの行動履歴をもとに機械学習エンジンが判断し、広告バナーを表示します。
  • 様々なクリエイティブ:多くのレイアウト・カラー・ボタン文言を用いて、様々なクリエイティブの形式で配信が可能ですし、それらをカスタマイズしてパフォーマンスの向上を図ることもできます。
  • 豊富な配信ネットワーク:Yahoo! JAPANを始めとする大手メディアへの掲載や主要ネットワークとも接続しています。

Criteo広告 クリエイティブ改善のポイント

クリエイティブを改善する上で、視認性の向上・情報量の充実が重要です。

例えば、Criteo広告はバナーデザインによっては文字数が少ないため、商品名が見切れてしまうことがあります。そのため、タイトルの先頭に重要な情報を配置する必要があります。

また、バッジなどオプション機能を活用することで、広告バナーを一目見ただけで割引率やセール価格、商材の特徴を伝えることができ、CTRやCVRを高めることが期待できます。

中でも、ユーザーが検討時に必要とする情報をクリエイティブバッヂで補足する施策はおすすめです。例えば、「△△%OFF」といった割引率や、「SALE」「人気」などの商品情報などをクリエイティブバッヂで表記することは、ユーザーの購買意欲を高めることに繋がります。商品の情報を充実させて、CTRやCVR向上を目指しましょう!

Criteo広告のイメージ

Criteoのクリエイティブ改善アイデア1:ディスカウントバッジ・二重価格表示で割引率を表示

ECサイトでセール商品の情報をユーザーに届けたいというケースは多くあると思います。セール情報を自社サイト内でお知らせしたり、メールマガジンで告知したりするように、Criteo広告でもバナーをカスタマイズして割引率を掲載することができます。

この機能は、「ディスカウントバッジ」というセール商品の割引率を表示できる機能です。データフィードの項目「price(割引前の価格)」と「sale_price(割引後の価格)」から割引率を自動計算して表示する仕組みです。

ディスカウントバッジの設定例

ディスカウントバッジの設定例

ディスカウントバッジを用いるためには、以下の対応が必要になります。

  • フィードの項目「price(割引前の価格)」と「sale_price(割引後の価格)」の2つの値を設定して、データフィードをアップロードします。
  • 割引率の表示方法は「-◯◯%」又は「◯◯OFF」のどちらか一方を選択し、CRITEO社へディスカウントバッジの設定を依頼します。
  • 価格情報からCRITEO社が自動計算し、設定作業後にバナーへ即時反映されます。

またディスカウントバッジと合わせて活用したいのが、二重価格表示です。二重価格表示は割引前の価格と割引後の価格を表示させる機能で、割引前の価格は「取り消し線」付で表示されます。二重価格表示は フィード項目 「price(割引前の価格)」と「sale_price(割引後の価格)」が入力されていることを確認しCriteo社へ「二重価格表示設定」を依頼すれば設定可能です。

二重価格表示の設定例

二重価格表示の設定例

ディスカウントバッジ・二重価格表示は画像を作成しなくても、フィード改修だけで実施可能なので、気軽に実装出来ます。割引率表示をしていない場合はまずディスカウントバッジから挑戦してみてください。

Criteoのクリエイティブ改善アイデア2:エクストラバッジで商品の特長をアピール

エクストラバッジについてもご紹介します。エクストラバッジとは広告主がオリジナルで作成したバッジ画像を表示できる機能です。商品の訴求力を高めることができ、他社との差別化が可能です。

エクストラバッジをを用いるためには、以下の対応が必要になります。

  • クリエイティブに表示させたいオリジナルの「バッジ画像」を準備します
  • フィードにエクストラバッジの専用カラム「extra_bdg」を追加します
  • 「extra_bdg」に商品ごとに表示したいバッジの画像URLを入力します。
  • データフィードへ取り込みが完了次第、バナーへ即時反映されます。

新着・セール、ブランドロゴ、クーポン・ポイントなどの情報をバッジ画像として活用することは有効です。他にも、「予約商品」「再入荷」「○○%OFF」「送料無料」などのバッジはユーザーの目を惹く定番です。

「人気」「送料無料」のエクストラバッジ設定例

(左)人気商品・注力商品に対して【人気】【おすすめ】【売れ筋】と設定
(右)送料条件に合わせて【送料無料】と設定

「SALE」「新着」のエクストラバッジ設定例

(左)価格情報を条件に【SALE】【特別価格】と設定
(右)商材の特徴を条件に【新着】【再入荷】【予約商品】【WEB限定】と設定

ブランドロゴのエクストラバッジ設定例

ブランド情報を条件にブランドロゴを設定

エクストラバッジは、割引率を訴求するディスカウントバッジと違い、オリジナルのバッジ画像を作成・設定する必要がありますが、表現の自由度が高い機能です。表現したいクリエイティブにあわせて、より適している機能を使い分けてみましょう。

Criteoのクリエイティブ改善アイデア3:エクストラテキスト

エクストラテキストとはフィード内のテキストをバッジ表示できる機能です。お気に入り件数や人気ランキングデータ、付与ポイントなど1商品毎に異なる情報を表示させることが可能です。

エクストラテキストはフィードに「extra_text」を追加し、Criteo社へ「extra_text」項目の取り込みとバッジ設定を依頼すれば設定できます。

ディスカウントバッジ、エキストラバッチ、エキストラテキストなどバナーにひと手間加えるだけで、他社Criteo広告との差別化につながり、広告成果の向上が期待できます。クリエイティブの最適化の重要性は高まるばかりです!

人気ランキングのエクストラテキスト設定例

ポイント数のエキストラテキスト設定例

付与ポイントを表示

Criteoカテゴリの改善ポイント

次にカテゴリの改善方法をご紹介します。カテゴリとはレコメンドエンジンの学習に関与するフィード項目です。レコメンドエンジンは過去にみていた商品・同じカテゴリの商品・CVしやすい商品などの情報を利用し、ユーザーに最適な商品を判断しています。カテゴリーをしっかりと設計、チューニングしていくことで広告効果の向上につながります。

ECの場合、設定すべきカテゴリは「Google商品カテゴリ(google_product_category)」と「商品カテゴリ(product_type)」の2種類あります。それぞれ、媒体の仕様に沿って適切な値を入力します。

Criteoカテゴリ改善アイデア1:Google商品カテゴリを3階層目まで設定する

Google商品カテゴリはGoogleの商品分類法に従い設定する項目です。自社サイトの商品カテゴリー構造も考慮したうえで設定します。

正しく詳細に設定することでレコメンド精度の向上が期待されます。3階層目まで設定するのがおすすめです。

もったいない例

Google商品カテゴリが2階層までしか設定されていません。機械学習の材料が少なく、パフォーマンスを十分に生かせません。「シャツワンピース」や「ロングフレアスカート」も同じカテゴリ群の商品として認識されています。

改善例

Google商品カテゴリの階層を増やすと、機械学習の材料が増え、ユーザーの趣向とあった広告を表示しやすくなります。

Criteoカテゴリ改善アイデア2:商品カテゴリは異なる3軸・適切な粒度に

商品カテゴリは商品が属するカテゴリーを任意の商品分類の値で設定する項目です。商品カテゴリにはユーザーの趣向を具体化する異なる3軸の情報を設定する必要があります。3つの項目にはユーザーが商品を探す際の検索軸になる情報を設定することが重要です。

アパレル系の商材を例に異なる3軸を商品カテゴリに設定できている例をご紹介します。

同様なカテゴリ軸を設定した例

特定のブランドの半袖シャツの商品カテゴリを「トップス > シャツ > 半袖」と設定した場合、「メンズかレディースか?」「どのブランドか?」の情報はエンジンに学習されません。

改善例

「シャツ > メンズ > ブランド名」にすると、メンズ・レディースやブランドの好みが具体化されレコメンドエンジンの学習に役立てられます。

商品カテゴリを正しく設定すると、ユーザーが閲覧した商品の属性から、興味のある他の商品を高い精度で予測できます。例えば、ユーザーが商品カテゴリに「Tシャツ > 男性向け > feedforceブランド」と登録された商品を閲覧していた場合、類似する商品カテゴリが登録されている他商品である「パーカー > 男性向け > feedforceブランド」(ブランドと性別が同一、商品カテゴリが異なる他アイテム)や「Tシャツ > 女性向け > feedforceブランド」(商品カテゴリとブランドが同一、性別が異なる他アイテム)などのレコメンドが可能となります。

また、商品カテゴリは細かすぎず、かつ粗すぎない値を入力する必要があります。商品カテゴリの分類が広すぎる場合、最適化が促進されにくくなるため、詳細なカテゴリ分類が必要です。

商品カテゴリが広すぎる例

改善例

一方で、商品カテゴリが細分化されすぎてしまうと、機械学習の材料が少なすぎて最適化が促進されにくくなるため、同一の商品カテゴリのアイテムが少なすぎることのないように注意してください。

商品カテゴリが狭すぎる例

改善例

よくある商品カテゴリの設定例を目的別にご紹介します。

  • 同じブランドで同じ分類の商品 がレコメンドされやすくなるようにしたい
    ブランド > 商品カテゴリ(大)> 商品カテゴリ(中)
  • 同じ分類の近しい価格の商品 がレコメンドされやすくなるようにしたい
    商品カテゴリ(大)> 商品カテゴリ(中) > 価格帯 
  • レディース・メンズ が適切にレコメンドされやすくなるようにしたい
    ブランド > 商品カテゴリ(中)> 性別

カテゴリを効果的に活用するには、対象サイトの特性やKPIに合った商品カテゴリを選定することが最も重要です。「Google商品カテゴリ(google_product_category)」「商品カテゴリ(product_type)」が設定されているか?カテゴリ選定は適切か?カテゴリは何階層まで設定されているか?など現状の設定を確認しましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?広告効果の底上げに影響が大きいクリエイティブやカテゴリの改善方法についてご紹介しました。精度の高いCriteoのエンジンを最大限活用できるように改善施策を継続的に行っていくことが重要です。dfplus.ioではデータフィード運用を支援しております。気になる点がございましたら、以下のフォームよりお問い合わせください。

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