こんにちは!内定者インターンの安藤(あんどう)です。 現在、入社に向けてデータフィードについて勉強しており*1、その中から有用な情報をブログ記事にしていきたいと思います。
今回は、dfplus.ioの「日付計算機能」を用いて、「あと◯日」を広告に表示させる方法をご紹介いたします。
dfplus.io の機能詳細はこちらの資料もご覧ください。

日付計算機能とは
上の画像のように、広告に「あと◯日」という表示がされているのを、みなさん一度は見たことがあるのではないでしょうか?
旅行商品や人材の募集広告でよく見かけるあれですが、dfplus.ioに搭載された日付計算機能を使って、「あと◯日」を広告に表示させることができます!
「あと◯日」=タイムリミット は、ユーザーに対して強い訴求効果を持ちます。
そもそも、「タイムリミット」や「期限」というものは、形を持たない抽象的な概念なので、リマインドされない限りは、基本的にその存在に気付くことさえ容易くはないといえます。
ん? どういうことでしょうか?
小学生のころの夏休みを思い出してみてください。
夏休みの終わりが近づいてきていることに気づかず、ついダラダラ過ごしてしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
でも、「たのしいな〜」とダラダラしているところに、「夏休み、あと◯日しかないよ」といきなり言ってくる友達がいたとしたら、どう思いますか?
「えっ、じゃあもうすぐ終わりか……」と気づくことができ、勉強や遊びに力が入るのではないでしょうか。
広告クリエイティブの中の「あと◯日」は、それと似たような効果を、広告の中で起こすことができます。タイムリミットを目立つ形で表示することで、ユーザーの購買意欲を刺激します。
やっていることは単純なのですが、ツールを使わずに手動でやろうとすると、なかなかむずかしいものがあります。
タイムリミットと現在の日付を計算し、毎日更新する、という作業が必要で、しかも、そこに「タイムリミットの10日前くらいから表示させたい」などの条件が加わると、さらに面倒になってしまいます。
でも、dfplus.ioの日付計算機能を使えば、とても簡単に「あと◯日」を実現できます!
実際に表示させるための具体的な設定方法を説明します。
設定方法
設定には、dfplus.ioの「ルール」という機能を用います。
ルール機能は、「条件」と「処理」を設定することで、データフィードにさまざまな変更を加えることができます。工夫次第で、いろんな活用の仕方ができるので便利です。
ルールの追加の方法は簡単です。
dfplus.ioの管理画面 > データフィード > […] から、ルール画面に飛びます。
「+ルールを作成」を押して、ルールを新たに追加します。
今回の操作の仕方は、マスターデータの項目によって、2つの場合が考えられます。それは、「タイムリミットを指定する項目がマスターデータ上にあるか/ないか」です。
- 場合(1)
「掲載終了日」などのタイムリミットを示す項目がマスターデータ上にある場合は、掲載終了日と現在の日付を引き算して、それを表示すればよいだけなので、簡単といえます。 - 場合(2)
マスターデータにタイムリミットを示す項目がない場合、(1)と同じ方法は使えませんが、たとえば、「セール期間」のように、終了日が固定の場合であれば、それを用いて「あと◯日」を表示させることができます。
今回は、場合(1)と場合(2)についてそれぞれ説明を行うので、目的に合わせて参照していただければと思います。
(1)マスターデータ上にタイムリミットがある場合
人材の広告で、アルバイトや社員の募集をかける際、募集の期限を設けることが一般的です。他にも、旅行業界のツアーパックなどには受付期限があります。
期限=タイムリミットがある場合、マスターデータ上にも、掲載終了日などタイムリミットの日付を指定する項目があることがふつうです。
掲載終了日の項目がマスターデータ上にある場合は、わりと簡単に「あと◯日」を広告に表示させることが出来ます。
めざす形
最終的なゴールのイメージはこれです。
上の画像のように、商品タイトルと説明文の先頭に「あと◯日」が表示されるルールを設定していきます。
設定するルールは2つだけです。
ルール①「あと◯日」が表示される拡張項目を作る
ここでやること
- 「掲載終了までの残り日数」という拡張項目を作る
- 変換日と「掲載終了日」の日付を引き算して、その結果を「掲載終了までの残り日数」に代入する
- エディタを使用し、「掲載終了までの残り日数」を「あと◯日」という表現にする
拡張項目とは、マスターデータに存在しないカラム(項目)をdfplus.io上で追加し、 ルールやマッピングで使用可能にする機能です。
拡張項目は、追加した時点では内容を持たない項目ですが、ルールで数値や内容を代入することができます。
……と、口で説明してもよくわかりづらいので、実際にルールを設定しながら使い方を覚えていきましょう!
具体的な設定
1. 「掲載終了までの残り日数」という拡張項目を作る
「処理」の項目を選ぶボックスから「拡張項目を追加」を選びます
ここではわかりやすいように、「掲載終了までの残り日数」という名前をつけて、追加します(任意の名前で問題ありません)
2. 変換日と「掲載終了日」の日付を引き算して、その結果を「掲載終了までの残り日数」に代入する
処理を設定する画面で、「掲載終了までの残り日数」=上で作った拡張項目 に「次の日付と変換日の差の絶対値を代入する」で「掲載終了日」=マスターデータ上のタイムリミットと変換日の差を代入します。
変換日とは、マスターデータをデータフィードに変換した日のことです。基本的には毎日自動で変換されるので、ここでは、「広告が表示された”その日”」という風にとって問題ありません。
文で説明するとかなりわかりづらいので、下の図を参照してください。
3. エディタを使って、「掲載終了までの残り日数」を「あと◯日」という表現にする
「掲載終了までの残り日数」は、上の時点では数値だけを含んだ項目になっています。例えば、残り日数があと10日だとすると、この項目には「10」という数値しか含まれていません。これを「あと10日」という表現にするために、エディタを使って文字を追加します。
数字を表示させたい箇所に「%%」で挟んだ形で「掲載終了までの残り日数」の値を挿入します。
これでルール①は完了です。
ルール② 実際に表示されるためのルールを設定する
ここでやること
- 「あと◯日」が表示されるための条件を設定する
- タイトルと説明文の先頭に「あと◯日」を表示させる処理を設定する
ルール①では「処理」だけを設定し、「条件」は無視しましたが、②では「条件」を設定することで、「あと◯日」を掲載終了が間近の商品にだけ表示させることができます
具体的な設定
1.「あと◯日」が表示されるための条件を設定する
「掲載終了日=マスターデータ上掲載期限の◯日前から」
かつ
「掲載終了日が変換日より後(変換日当日も含む)」
ということを条件に設定します。
たとえば、掲載終了日の10日前から、掲載終了日までのあいだ、「あと◯日」を表示したいのであれば、「n日前から」を10にすればよいですね。
2. タイトルと説明文の先頭に「あと◯日」を表示させる処理を設定する
処理の設定で、「連結した項目を入れる」を使って、「掲載終了までの残り日数」と「TITLE」または「DESCRIPTION」をくっつけます。
ここで、ちょっとした注意ポイントです。
「TITLE」と「連結した項目を入れる」を選んだ後に、かならず「掲載終了までの残り日数」→「TITLE」の順番で連結する項目を指定してあげましょう。直感的には、「掲載終了までの残り日数」だけを選んでしまいがちなのですが、どうかお気をつけください。
ルールの有効化
ルールの一覧画面に戻り、ルールが有効になっているかを確認します。ルールが有効になっており、その結果が画面右のプレビューに反映されていれば成功です。
(2)マスターデータ上にタイムリミットがない場合
ECなどの広告の場合は、掲載終了日は特に設けられないことが多く、(1)のようなタイムリミットがマスターデータ上にないことも想定されます。
でも、期間限定のセールなどで「あと◯日」という表示をさせたくなることもあります。
マスターデータに、セール期間の日付を示す項目があれば、(1)と同じ方法で出来ますが、使える項目がないときはどうしたらよいのか、方法を紹介します。
セール期間などの、固定の期間が決まっていれば、それを使うことができます。拡張項目で、セール期間を指定し、この期限をもとに、「セール終了まで◯日」という表示を実装します。
また、商品の中には、セール対象品と対象外品があり、セール対象品だけに「セール終了まで◯日」を表示させる必要もあるかと思います。そのような場合は、ルールの条件で対象/対象外を区別して表示させることもできるので、その設定についてもあわせて解説していきます!
めざす形
最終的なゴールのイメージはこれです。
上の画像のように、商品タイトルと説明文の先頭に「セール終了まであと◯日」が表示されるルールを設定していきます。
ルールを3つ設定することで実現できます。
ルール① 固定のセール期間を指定する拡張項目を作る
ここでやること
- 「セール開始」「セール終了」という拡張項目を作る
- 「固定値を入れる」処理でそれぞれの日付を入れる
具体的な設定
1.「セール開始」「セール終了」という拡張項目を作る
(1)の最初と同じように、拡張項目を作り、「セール開始」「セール終了」それぞれ名前をつけてあげます。
2.「固定値を入れる」処理でそれぞれの日付を入れる
「セール開始」と「セール終了」にそれぞれの具体的な日付を入れてください。
ルール②「セールの終了まで残り◯日」が表示される拡張項目を作る
ここでやること
- 「セールの残り日数」という拡張項目を作る
- 「セール終了」と変換日の日付を引き算して、その結果を「セールの残り日数」に入れる
- エディタを使って、「セールの残り日数」を【セール終了まで◯日】という表現にする
具体的な設定
1.「セールの残り日数」という拡張項目を作る
拡張項目を追加し、「セールの残り日数」という名前をつけてください。
2.「セール終了」と変換日の日付を引き算して、その結果を「セールの残り日数」に入れる
「セールの残り日数」に「次の日付と変換日の差の絶対値を代入する」で「セール終了」と変換日の日付の差をそこに代入します。
基本的には、下の画像のようにすれば大丈夫です。
3. エディタを使って、「セールの残り日数」を【セール終了まで◯日】という表現にする
「セール終了までの残り日数」は、上の時点では数値だけを含んだ項目になっています。たとえば、残り日数があと10日だとすると、この項目には「10」という数値しか含まれていません。これを「あと10日」という表現にするために、エディタを使って文字を追加します。
数字を表示させたい箇所に「%%」で挟んだ形で「セール終了までの残り日数」の値を挿入します。
ルール③ 実際に表示されるためのルールを設定する
ここでやること
- 商品がセール対象品かどうかを区別する条件を設定する
- 変換日がセール期間かどうかを区別する条件を設定する
- 「セール終了まで◯日」がタイトルと説明文の先頭に表示される処理を設定する
具体的な設定
1.商品がセール対象品かどうかを区別する条件を設定する
すべての商品がセール対象品であるという場合をのぞき、セール対象品か、対象外品か、という区別を行なった上で、セール対象品のみに「残り◯日」が表示されるようにしてあげます。
例で使用しているマスターデータでは、「SALE_RATEが1より小さいかどうか」で対象品と対象外品の区別をしました。
この区別は、使用しているマスターデータの仕様によるので、各自マスターデータを参照して、区別を行なってください。
2. 変換日がセール期間かどうかを区別する条件を設定する
①で作った「セール開始」「セール終了」を用いて、変換日がセール期間内である場合にのみ、処理が適用されるようにしてあげます。
「セール開始」が「変換日より前」かつ、「セール終了」が「変換日より後」で、変換日当日も含まれていれば、変換日がセール期間内であることになります。
すこし複雑な条件の設定ですが、「セール対象品と対象外品の区別をする」と「変換日がセール期間かどうか区別する」という目的を意識すれば、それほど難しくはないといえるでしょう。
3.タイトルと説明文の先頭に「セール終了まで残り◯日」表示される処理を設定する
タイトルと説明文の先頭に「セール終了まで残り◯日」が表示されるようにしたいので、 「連結した項目を入れる」を使って、「セール終了までの残り日数」と「TITLE」または「DESCRIPTION」をくっつけます。
(1)と同様に、連結したい項目をすべて選択しないとうまくいかないので、気をつけてください。
ルールの有効化
(1)の場合と同じように、作成したルールを有効にしてあげます。
プレビューにうまく反映されていれば、成功です。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、dfplus.ioの日付計算機能を使って、広告に「あと◯日」を表示させる方法を解説しました。ご参考になれば幸いです。
dfplus.ioを使ったことのある方ならお分かりかとは思いますが、dfplus.ioは、かなり直感的な操作で、広告に「あと◯日」を実装することができます。実際、データフィード初心者中の初心者である私(内定者インターン)でもすぐにできたくらいです!
「あと◯日」の他にも、データフィードを思いのままに操作し、改善をほどこすための機能がdfplus.ioには備わっています。
そのすべての機能が、3週間の無料トライアルでお試しいただけます。
まだ使ったことがない方も、ぜひこの機会にdfplus.ioに触れてみてください。

*1:本記事は2020年3月に執筆され、安藤さんは4月に入社されました!おめでとうございます。