LINEアプリから、ファッションや雑貨をはじめ、スポーツ、インテリア、家電、コスメなど様々な商品をおトクにお買い物が楽しめるLINEショッピング。
これまでEC事業者がLINEショッピングに商品を掲載する場合、ASPを経由したデータフィード連携を行う必要がありました。
2020年6月中旬以降(予定)、本仕様が変更となり、ASPを介することなくEC事業者がLINEショッピングに直接データフィード連携を行うことが可能になります。
LINEショッピングのデータフィード直接連携により、データの更新頻度が上がり且つ連携できるデータの項目数が増えることで、商品セールなどのリアルタイムな訴求や商品単位のプロモーション、検索やレコメンドの精度向上が期待できます。
LINEショッピングとは?
LINEショッピング( https://ec.line.me/ )は、ファッションや雑貨をはじめ、スポーツ、インテリア、家電、コスメなど様々な商品をLINEアプリ上から手軽に検索・比較・購入できる総合ショッピングサービスです。
LINEショッピングは、いわゆるECモールと異なり、それ自体にカートや決済の機能をもたずショッピング目的のユーザーを集客するプラットフォームです。
ユーザーはLINEショッピング内に掲載された商品を横断的に比較・検索することが可能で、商品を購入するには販売元のECサイトへ遷移する必要があるため、ECサイトへの送客に繋がります。
また、LINEショッピング経由での購入に、購入金額に応じてLINEポイント還元をするしくみで、新規ユーザーの会員登録や購買を促進するという特徴があります。
LINEショッピングに関する詳細は下記をご覧ください。

(画像引用:LINE)
LINEショッピングに出店・掲載するには?
LINEショッピングに出店、掲載するには、おおまかに以下の手続きが必要です。
- 掲載申込と事前審査
- 計測パートナー(アフィリエイト)の選定
- LINE商品データを用意・連携
LINEショッピング専用のフォーマットで商品データの連携を行います。
自社で保有している商品データをLINEショッピング専用のフォーマットに変換してデータの連携を行う必要があります。 - 掲載開始
LINEショッピング、データフィード直接連携が可能に
2020年6月中旬以降(予定)、LINEショッピングのデータフィード連携の仕様が変更になります。(上記LINEショッピング掲載手順3.部分が該当)
これまでLINEショッピングへ商品を掲載するには、ASPを介して商品データのやり取り(データフィード連携)を行う必要がありました。
今後は、EC事業者がLINEショッピングとデータフィード直接連携を行うことが可能になります。(以下、データフィード直接連携)

EC事業者がLINEショッピングとデータフィード直接連携を行うことが可能に
データフィード直接連携によるメリット
データフィード直接連携では、従来のASPを経由する方法と比較して、データの更新頻度が上がりかつ連携できる項目数が増えます。これにより、以下のような効果的なプロモーションが可能になり、自社ECサイトへの送客母数を増やすことに繋がります。
LINE社によると、より多くかつ正しい商品属性情報を連携することで、クリック率約2倍の効果をもたらすという試算もでています。
商品単位でのプロモーションが可能に
これまで、ポイントの還元率は各店舗単位で決められていましたが、今後は商品データと成果データに関する特定の条件を満たすことで、商品ごとにポイント還元率を指定できるようになるため、例えば、目玉商品など販促を強化したい商品のポイント還元率を高く設定するなど、商品単位でのプロモーションが可能となります。
カテゴリの正しい連携により、検索やレコメンドの精度が向上
従来のASPを介するデータフィード連携では、ECサイト→ASP、ASP→LINEと2つの工程を経ることでデータ項目のマッピングの際、誤った商品カテゴリに紐づけされてしまうケースがありました。
データフィード直接連携では、データフィードを自身でコントロールすることで意図したカテゴリに正しく紐付けることが可能になるため、検索やレコメンドの精度を高めることができます。
商品情報をよりリッチに表示することで訴求力を高める
連携できる項目数が増え、より多くの商品情報を正確なデータ連携を行うことで、ユーザーの細かい検索への対応が可能となり、 商品を探しているユーザーに正しく訴求し、クリック率や露出頻度を上げることに繋がります。また、商品画像を複数枚表示することも可能です。
タイムセール・期間限定価格によるプロモーションが可能に
データフィード連携の更新頻度が上がり、タイムラグの少ないデータ連携により、期間限定価格やLINEショッピング限定価格商品などのプロモーションが可能になります。
自社ポイントやクーポン情報の連携
商品クーポンによる実質値下げや自社ポイントアップの訴求が可能になります。
データフィード直接連携で重要なポイント
データフィード直接連携のメリットを最大限に活かし、LINEショッピング内で検索やレコメンドの精度を高めながら、商品を探しているユーザーに効果的に訴求するには、自社の商品データを元に、LINEショッピングの新しい商品連携仕様に対応したデータフィードを用意する必要があります。
新仕様に対応したデータフィードを自社開発で用意することも可能ですが、データフィード運用のアウトソース型サービスや、SaaSの導入によって開発工数や期間を圧縮しながら柔軟な運用環境を用意する方法が一般的です。
- データフィード管理のアウトソーシング・サービス「DF PLUS」が「LINEショッピング」に正式対応!
- マーケティング・広告運用チームのためのデータフィード管理ツール「dfplus.io」、「LINEショッピング」に正式対応!

さいごに
2020年6月中旬以降に予定されているLINEショッピングの新仕様、データフィード直接連携についてご紹介しました。
本仕様変更により、LINEショッピングでのより柔軟なプロモーションが可能になります。
それとともに新仕様に対応したデータフィードの設計や運営が効果に大きく影響することが予想されることからも、今後ますますデータフィードの重要度が増していくのではないでしょうか?
(執筆:松元)