Instagramの個人ユーザーアカウントで、投稿に商品情報をタグ付けできる機能が公開されました。ひっそりと行われたアップデートですが、ECマーケティングに関わる方にとっては一大ニュースなので、ぜひご確認ください!
商品タグ付け投稿の例
※商品タグはスマホアプリでのみ表示されます。
※Instagramで公開されている投稿を引用しています。引用に問題がある場合はページ末尾のフォームよりお問い合わせください
企業アカウント以外も、自由に商品タグを付けられるように
これまで、Instagramでは、企業アカウントの投稿や広告に商品タグをつける機能(と、そのために商品データをあらかじめ登録しておく機能)がそれぞれ無料で提供されていました。
そして今回、個人ユーザーが自由に商品タグ付けを行えるようになったことで、マーケティング上の重要性が一気に高まりました。ぜひ、商品データをInstagramに登録してください!
以下では、その理由やポイントを解説していきます。
個人ユーザーのタグ付けという大きなチャンス
個人のクチコミの力については今更語るまでもありません。
買い手側のリアルな評価は信憑性が高くて説得力があり、購買への影響が非常に大きくなっています。いち消費者としての自分の行動を振り返ってみても、「まずクチコミを確認する」というのが習慣になっています。
また、個人ユーザーの発信はときに、企業側が発信する公式情報とはまったく異なる観点、タイミングで、思わぬターゲット層に拡散されることもあります。これは、ニーズが限りなく細分化する中、想定しきれない / 対応しきれないチャンスにも手が届くということでもあります。
個人ユーザーの発信は基本的に制御できませんので、いつ・どこで・誰が商品を紹介してくれるかわかりません。つねに新商品・最新情報がタグ付けできる状態にしておきたいものです。これについては後述する商品データ管理についてもご一読ください。
あわせて、個人ユーザーのクチコミを企業アカウントで紹介する(UGC)などのマーケティング施策も、ぜひご検討いただきたいと思います。
インフルエンサーマーケティングもより活用しやすく
全ユーザーが商品タグづけ可能になったことで、インフルエンサーマーケティングにも良い影響がありそうです。Instagramでは、これまで一部の条件を満たすユーザーだけが商品タグ付け可能だったということもあり、商品タグを付けずにインフルエンサーマーケティングを実施している例がよく見られました。
しかし、Instagramでは、投稿文に外部遷移できるURLを入れることができませんので、せっかく商品に興味を持つユーザーがいても、ブラウザで検索し直す、公式アカウントを辿る…など購入までにやや面倒な操作が必要となっていました。
これからは、インフルエンサーを起用する際、特別な条件なしで商品タグ付けが可能になります。
商品タグがあると、興味を持ったユーザーがスムーズに商品詳細ページへ遷移でき、購入や検討に進みやすくなりますので、キャンペーン成果向上も期待できます。
余談になりますが、2023年10月より、いわゆるステルスマーケティングが景品表示法上の禁止行為に指定されました。インフルエンサーマーケティングの際は、誤解を生まない表記・運用が必要ですので、念の為ご注意いただければと思います。
Pinterest、RoomClipでも類似の機能を提供
Pinterestでは、アフィリエイターが企業の登録した商品情報をタグ付けする機能が提供されています。RoomClipでは、Instagram同様、全ユーザーが商品タグを自由に付ける機能が提供されています。このように、アフィリエイターや個人ユーザーが商品情報を利用して投稿する流れはInstagram以外のSNSでもトレンドになっていると思われます。
つねに最新の商品データを連携するために
Instagramでユーザーが「商品タグ」を使えるようにするためには以下の準備が必要です。
- Instagramの企業アカウントを作成する
- 商品データをInstagramに連携する
- 最新の商品データが反映されるよう、更新の仕組みを設ける
この中で見落としがちなのが3です。せっかく商品データがあっても、紹介したい商品が無ければ商品タグは付けられません。定期的な更新、できれば自動更新の仕組みをご検討いただきたいと思います。
ECカートシステムをご利用であれば、直接連携できる機能が提供されている場合もありますので、まずはご確認いただくのが良いかと思います。
データフィード管理ツール「dfplus.io」は、Instagramに商品データを連携することができます。
とくに以下のようなケースではご検討ください!
- 利用しているECシステムではInstagramに商品データを連携する機能がない、もしくは不満がある
- 複数ブランドを展開している場合などで、管理に手間がかかりすぎる
- PinterestやTikTokなど、複数のSNSへの商品データ連携を一元管理したい
- 今後、広告配信やサイト改善などにも商品データを活用していきたい
商品データは広告配信やサイト改善、店舗とECの連携など、マーケティング活動全般で重要になっています。商品データ活用全般に関するご相談、お問い合わせは以下のフォームより承ります。
よろしければこちらの記事もご参照ください。