Googleマーチャントセンター(Google Merchant Center)とは、オンラインストアがGoogleに商品情報を送信するための管理画面です。Googleマーチャントセンターに登録することで、Google検索結果に自社商品を掲載する「Googleショッピング広告」を実施できるようになります。
この「Googleショッピング広告」は非常に効果が高く、ECなら絶対に実施しておきたい広告です。今回は、Googleマーチャントセンターへの登録から、Googleショッピング広告を始めるところまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Googleショッピング広告を始めるための3ステップ
Googleショッピングを始める準備は、以下の3ステップです。それぞれ概要を見てみましょう。
- Googleマーチャントセンターに登録する
ユーザー登録のようなものです。サイト名やURLなど入力していきます。 - 商品フィードを準備する
広告にする商品のリストを作って登録します。一番の難所ですが、ツールを使うととても簡単にできますので、その方法をご紹介します。 - Google広告とリンクする
Google広告の管理画面で広告運用ができるように、マーチャントセンターと紐づけを行います。
それでは、一つずつ詳しく解説します!
1. Googleマーチャントセンター(Google Merchant Center, GMC)に登録する
Googleショッピング広告を開始する人とサイトについて、Googleマーチャントセンターに登録します。
Googleマーチャントセンターとは、自社の商品データをアップロードして、Googleショッピング広告や他のGoogleサービスで利用できるようにするツールです。

Googleマーチャントセンターへの入力項目は2018年10月現在で以下の通りです。
- ビジネスの拠点(国)
- ショップ名
- URL
- アダルト商品の有無
- 連絡方法
- メールアドレス
- 利用規約の同意
- URLの申し立て
URLの申し立てとは?
URLの申し立てとは、「このサイトは間違いなく私が管理しています」ということを証明するものです。Google Analytics や Google広告をお使いであれば、過去にやったことがあるかと思います。
少し難しいと感じる場合は、サイトのシステムを管理している人に手伝ってもらいましょう。以下の方法があり、Webサイトのシステム等によってどの方法が良いかは異なります。
- HTMLファイルをアップロード
Google側が用意したHTMLファイルをサイトにアップロードするというものです。アップロードされたファイルをGoogle側が確認することで「URLの申し立て」自体は完了しますが、その後もファイルは削除せず置きっぱなしにします。 - HTMLタグ
Google側が用意したHTMLタグをホームページに追加します。こちらも、一度Google側が確認して「URLの申し立て」が完了した後もそのままにします。 - Googleアナリティクス
Google アナリティクスをすでに使っている場合は、Google アナリティクスのコードを入力することでURLの申し立てを行うことができます。 - Googleタグマネージャ
タグマネージャをすでに使っている場合は、コンテナをインストールするという方法でURLの申し立てを行うことができます。
URLの申し立てが完了すると、マーチャントセンターに「申し立てを行いました」と表示されます。

2.商品フィードを準備する
今度は商品フィードを用意しましょう。
商品フィードとは、商品名や商品の詳細、価格、在庫状況など商品に関する様々な属性情報をもつリストデータのことです。
商品フィードの作成では、Googleが指定する仕様に従い必須の属性や推奨される属性を使用して商品アイテムを正確に定義することが重要です。
以下のサイトではGoogleショッピング広告の商品フィードの仕様が確認できます。
手作りするとちょっと大変で時間もかかりますが、ツールを使えば簡単に、数分で完了です!
ためしにじっくり手作りする方法
ためしに手作りしてみると、フィードについての理解が深まるなど、良い点もあります。時間や手間はかかりますが、「難しい」と思っていたフィードが身近になるかもしれません。
フィードを作る:項目ごとに仕様を確認
まず、商品ごとに必要な項目を揃えたデータを作ります。
必要な項目一覧はこちら。任意項目まで含めたほうが、広告効果は良くなります!
仕様(Google側の設定したルール)に従っていないデータはエラーになってしまいますので、慎重にチェックしましょう。価格の末尾に「JPY」はついていますか?
フィードを反映する:更新のことも考慮
次に、フィードの設定方法を次の4つの中から選びます。
- Googleスプレッドシート
スプレッドシートのデータが更新されると、その内容がフィードに反映されます。 - スケジュール設定された取得
任意の場所にフィードをアップロードしておくと、設定されたスケジュールでGoogle側がそれを取得する、というものです。 - アップロード
マーチャントセンター管理画面から手動でアップロードするなどの方法です。 - Content API
システム開発によってサイトのシステムとマーチャントセンターを直接連動させる方法です。
Googleスプレッドシートやアップロードは、この中でも比較的手軽に試してみることができると思います。
どの方法でフィードを反映する場合でも、商品が入荷したときや在庫数が変わったときに、元データを手作業で更新するのはかなり大変なので注意が必要です。
フィードの情報の鮮度は広告のパフォーマンスにも影響しますので、「ちょっとためしてみたい」というときでも、更新の仕組みを用意するのが理想です。
そうはいってもシステム開発をするのはもっと大変ですよね。そこでツールを使う方法のご紹介です。
オススメ!「データフィードツール」を使う方法
データフィードツールを使うと、
- 既存の商品データを用意された項目に当てはめるだけで、簡単にフィードを作成できる
- 自動更新の仕組みが用意されているので、運用負荷なく最新の情報を反映できる
ため、フィード準備が大幅にラクになります。初心者の方や、時間があまりとれない方、システム部門のリソースが限られている場合などにオススメです。
さらに データフィードツール dfplus.io なら、Googleショッピング広告のフィードを自動作成する機能が搭載されています!
このようにボタンをクリックするだけでフィードが自動作成されます。

しかもこちらの出来上がったフィード、ただ項目を埋めただけではなく、広告効果が出やすいように最適化されているんです…!
無料トライアル期間にフィード自動作成機能をお試しいただくことはもちろん、サポートも充実しています。

3.Google広告とリンクする
フィードが作成・反映できたら、Google広告アカウントとマーチャントセンターとをリンクしましょう。
Googleマーチャントセンター管理画面から、「アカウントのリンク」に進みます。すでにGoogle広告のアカウントをもっている場合、それが表示されますので「リンク」を押すだけです。

他の方が管理されている広告アカウントにリンクする場合は、「アカウントのリンクをリクエスト」します。また、そもそもGoogle広告のアカウントがない場合は、ここから登録して作ることができます。
以上、Googleショッピング広告の始め方を3ステップに沿って解説しました。ここまで読んで「オッ、できそう」と思っていただけたら幸いです。
お役立ち資料無料公開中
ECマスト施策とも言われるGoogleショッピング広告。
Googleショッピング広告の特徴から導入方法、ラクに成果を出すための運用環境まで、まとめて解説したホワイトペーパーを公開中です。ぜひ併せてご参照ください。

おまけ:設定も広告運用も全自動にする
ツールを使えばフィード管理はかなり簡単になることがおわかりいただけたかと思いますが、「そもそも広告運用の時間もない!」という方のために、
広告運用自動化ツールEC Boosterも人気です。
EC Boosterでは、複雑な初期設定をすることなく、画面の手順に沿って設定していくだけでGoogleショッピング広告が始められます。
まとめ
今回はGoogleショッピング広告の始め方を見ていきました。本当に効果が高い広告なので、まだの方はぜひ始めてみてください!
ちなみにGoogleショッピング広告のような「商品データを活用したマーケティング手法」はほかにCriteo等のデータフィード広告やInstagramショッピングなどがあり、フィード作成・管理の環境は幅広く活用できます。ツールを使い慣れると、新しい媒体のチャレンジにもフットワークが軽くなります!ぜひご検討ください。
データフィード統合管理プラットフォーム「dfplus.io」
※本記事は2018年10月現在のGoogle マーチャントセンターおよび公式ヘルプを参考に作成しています。