Google ショッピング広告の成果改善に直結!Google Merchant Center のよくあるエラー解消法

Google ショッピング広告の成果改善に直結!Google Merchant Center のよくあるエラー解消法コラム
コラム

「Google ショッピング広告の成果が思うように上がらない・・・」、そんな時にまず確認したいのが Google Merchant Center のエラーです。Google 広告の管理画面で入札戦略などを工夫しても、Google Merchant Center に登録されている商品にエラーがあると、広告の成果改善にはつながりません。

本記事では、エラーの確認方法から、よくあるエラーの解消法まで解説します!

Google Merchant Center のエラーは、商品単位とアカウント単位の 2 種類

Google Merchant Center では、決められた商品データ仕様ショッピング ポリシーを満たさないと、商品が不承認となって広告が掲載されなくなります。アカウント全体に警告が発せられた場合、全ての商品で広告の掲載が出来なくなることもあり、注意が必要です。

エラーは商品単位・アカウント単位の 2 種類があり、それぞれの内容は以下のとおりです。

商品単位

商品単位のエラーには以下の 3 種類があります。

  • 不承認
    不承認となった商品は、Google に掲載されなくなります。たとえば、必須項目に値が入力されていなかったり、画像が要件を満たしていない場合に不承認となります。

  • 予防措置としての商品アイテムの不承認(PID)
    Google Merchant Centerに登録されている商品の価格と在庫状況が、ランディング ページと一致しない場合に発生します。複数の商品で長期間にわたって PID の状態が続くと、アカウント全体のデータ品質が悪いとみなされ、アカウントが停止される可能性があります。

  • 警告
    警告を受けた商品は引き続き Google に掲載されますが、パフォーマンスが制限される場合があります。警告の理由によっては、解消しないと不承認となるので注意が必要です。たとえば、[gtin] や [brand] などの項目に値が入力されていないと警告が発せられます。

アカウント単位

アカウント単位のエラーには以下の 2 種類があります。

  • 警告
    商品データまたは Web サイトが商品データ仕様を満たしていないか、Google のショッピング ポリシーに違反していることが判明した場合、修正が必要な問題の例と警告期間が記載されたメールが届きます。警告期間中も、商品は Google に表示されますが、パフォーマンスが制限される場合があります。

  • 停止
    警告期間中に手動で審査を申請しなかった場合は、警告期間の終了時に商品データと Web サイトが審査されます。すべての問題が解決されていれば、警告は解除されます。

    解決されていない場合は、アカウントが停止され、Google 全体で商品が表示されなくなります。

※参考:Merchant Center に関する問題

Google Merchant Center で商品ごとのエラーを確認する方法

以下の手順で商品ごとのエラーを CSV ファイルで確認することができます。

Google Merchant Center の場合

  1. Google Merchant Center にログイン
  2. 左側メニュー「商品」>「診断」をクリックし、「商品アイテムに関する問題」タブを表示します。不承認の商品アイテムはグラフで赤く表示されます。
  3. グラフの右下から CSV ファイルをダウンロード
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Google Merchant Center Next の場合

  1. Google Merchant Center にログイン
  2. 左側メニュー「商品」をクリックし、「注意が必要」タブを表示します。
  3. 商品リストの右上から CSV ファイルをダウンロード
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※不承認の商品アイテム数をグラフで確認したい場合は、左側メニューの「概要」で右上の「商品のステータス」をご覧ください。

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よくある商品単位のエラー & 対応方法

基本的に Google Merchant Center では商品単位のエラーがほとんどです。長期間にわたって商品単位のエラーが多い状態が続くと、アカウント単位でエラーとなる可能性があります。そのため、商品単位のエラーをこまめに解消しておくことが大切です。

ここからはよくある商品単位のエラーの紹介と、その対応方法を解説します。

必須項目に関するエラー

Google Merchant Center の商品データ仕様で定められている必須項目が空欄だと「値がありません[項目名]」というエラーになります。ヘルプを確認のうえ、必須項目に適切な値をいれておくようにしましょう。

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必須項目に値がない場合のエラー例

価格に関するエラー

以下の 3 つの価格が異なる場合は商品が不承認となります。

  • Google Merchant Center
  • ランディングページ
  • 購入手続きページ

値が一致しない代表的なケースを以下にご紹介します。

<価格の変更が商品フィードに反映されない>

たとえば、セールの開始または終了後に、Web サイトとフィードの価格を更新するタイミングがズレた場合などに発生します。定期的に値下げをするなど、価格を頻繁に変更する場合は、Web サイトとフィードが出来る限り同時に更新される仕組みを整えましょう。

<最低注文数がある>

最低注文数がある場合や、商品をまとめ売りしている場合は、その合計価格を価格 [price] に登録する必要があります。また、ランディングページに表示される価格が商品フィードの価格と一致するようにしてください。

<バリエーションごとに価格が異なる>

1 つのランディングページに複数のバリエーションが表示され、バリエーションごとの価格が異なる場合はエラーとなることがあります。

商品フィードをバリエーションごとに作成し、URL にパラメーターを設定するなどして、該当のバリエーションがランディングページで事前に選択されるようにしてください。

※参考:値の不一致を修正する方法(ページクロール):(価格 [price])

※参考:修正方法: フィードとランディング ページで一致していない不正確な価格ステータス

<購入手続き時に追加料金がかかる>

購入手続きの際に追加料金がかかる場合は、送料 [shipping] の項目に送料と合算した値を入れないとエラーになります。たとえば、送料以外のサービス料や手数料などです。

または、価格 [price] を商品の価格と追加料金を合算した値にする方法もあります。この場合、ランディングページでも合算した値が表示される必要があります。

※参考:修正方法: 不正確な価格(ウェブサイトのランディング ページと購入手続きページの価格の不一致に起因)

<セールに必要な属性が指定されていない>

価格 [price] とセール価格 [sale_price] を入力することで、以下のように元の価格とセール価格の差がわかるように表示することができます。

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セール価格の表示例

さらに、セール価格有効期間 [sale_price_effective_date] を入力しておくことで、セール表示をする期間を指定することができます。

ただし、以下のような場合はエラーとなるため、必要な項目に値を入れておくようにしましょう。

  • セール価格 [sale_price] のみ入力されており、価格 [price] が入力されていない
  • セール価格有効期間 [sale_price_effective_date] だけ入力されており、セール価格 [sale_price]に値がない

※参考:修正方法: 属性が指定されていません

画像に関するエラー

Google Merchant Center に登録する画像にはガイドラインが設けられており、違反した商品は不承認になります。特に多いのが、ショップのロゴやセール表示などが画像に含まれる「プロモーション オーバーレイ」です。不要な要素を削除して、ガイドラインに沿った画像に差し替えましょう。

差し替えの画像がすぐに準備できない場合は、Google Merchant Center の画像の自動改善を利用する方法があります。Google Merchant Center Next では Product Studio で画像を加工・修正することができるので、ぜひ試してみてください。

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プロモーション オーバーレイの修正例

在庫に関するエラー

商品フィードとランディングページの在庫数が異なる場合は、予防処置としての不承認(PID)になります。以下にいくつか代表的な例をご紹介します。

<品切れ>

商品が在庫切れにも関わらず、フィードが更新されずに在庫状況が [in stock] となっている場合です。在庫切れの商品については値が [out of stock] となるように、1 日 1 回以上フィードを更新する仕組みを整えましょう。

<バリエーションの不一致>

色やサイズなど複数バリエーションが存在するが、フィードとランディングページは複数バリエーションで 1 つまとめている場合、どれか 1 つのバリエーションで在庫がなくなるとエラーとなります。

フィードとランディングページをバリエーションごとに用意し、定期的に在庫状況を更新することでエラーを解消できます。

<予約販売商品>

予約でのみ注文を受け付けている商品は、商品フィードの在庫状況を [in_stock] ではなく [preorder] と登録します。また入荷予定日 [availability_date] を追加して、商品が発送可能になる日付を指定しましょう。

送料に関するエラー

送料に関するエラーには大きく以下の 2 種類があります。

<値がありません: 送料 [shipping]>

送料が指定されていない商品がある時に出るエラーです。

Google Merchant Center では、送料をアカウントまたは商品単位で設定することができます。送料の入力もれを防ぐには、アカウント単位で基本ルールを設定し、基本ルールと異なる商品のみ別で送料を設定するのがオススメです。商品フィードの送料 [shipping] で値を設定すると、アカウント単位の送料よりも優先されます。

また、送料ラベル [shipping_label] 属性を利用して、グループ化した商品に特別配送料を設定することもできます。

※参考:修正方法: 値がありません: 送料 [shipping]

※参考:送料を設定する

<不正確な送料(フィードとウェブサイトの購入手続きページで送料が一致していない)>

Google Merchant Center の送料が、ウェブサイトでの購入手続き時に表示される送料よりも低い場合にエラーとなります。

大型商品などの理由で、アカウントよりも送料が高い商品がある場合は、送料 [shipping] に正しい送料を設定するようにしましょう。

※参考:修正方法: 不正確な送料(フィードとウェブサイトの購入手続きページで送料が一致していない)

タイトルに関するエラー

タイトルに「送料無料」「セール価格」などの宣伝文が含まれていると、不承認となり広告が掲載されません。配送や価格に関する情報は「セール価格 [sale_price]」 や「送料 [shipping]」 など他の項目に値を入れるようにしましょう。

※参考:タイトル [title] と構造化されたタイトル [structured_title]

タイトルを改善して広告効果を高める方法を知りたい方は、こちらのブログも参考にしてください。

バリエーション(色、サイズ、性別など)に関するエラー

アパレルで多いのが「値がありません: サイズ [size]、色 [color]、性別 [gender]、年齢層 [age_group]」というエラーです。Google の商品データ仕様ではカテゴリによって必須の項目が異なり、アパレルでは以下が必須となっています。

<色 [color]、性別 [gender]、年齢層 [age_group]>

  • ファッション・アクセサリー(ID: 166)

バリエーションがある商品については、商品グループ ID [item_group_id] には同じ値を、色 [color]、性別 [gender]、年齢層 [age_group]  には異なる値を指定します。

<サイズ [size]>

  • ファッション・アクセサリー > 衣料品 [Apparel & Accessories > Clothing](ID: 1604)
  • ファッション・アクセサリー > 靴 [Apparel & Accessories > Shoes](ID: 187)

※参考:修正方法: 値がありません: サイズ [size]、色 [color]、性別 [gender]、年齢層 [age_group](Google Merchant Center Next)
※参考:修正方法: 値がありません: サイズ [size]、色 [color]、性別 [gender]、年齢層 [age_group](Google Merchant Center)
※参考:修正方法: 商品バリエーションの色がありません

GTIN、ブランド、MPN に関するエラー

一点ものの商品やヴィンテージ商品などを除き、「国際取引商商品番号(GTIN)」、

もしくは「製品番号(MPN)」と「ブランド」に値が必要です。ブランド品とノーブランド品で以下のように対応が異なります。

<ブランド品>

ブランド [brand] は必須のため、自社のブランド名を入力しましょう。ブランド名が存在しない場合は、メーカーまたはサプライヤー名を登録しても問題ありません。「なし」、「ジェネリック」、「ノーブランド」、「ブランドなし」などの値は登録しないでください。

商品に JAN コードが存在する場合は、GTIN[gtin] にも値を入力します。JAN コードが存在しない場合は MPN[mpn] に値を入力しましょう。

<ノーブランド品>

MPN[mpn] が存在する場合は、値を入力してください。[mpn] 存在しない場合は、ID の有無 [identifer_exist] に「no」または「false」を入力します。

※参考:修正方法: 次の識別子がないため、パフォーマンスが制限されています: GTIN [gtin]、MPN [mpn]、ブランド [brand]

ショッピング ポリシー違反

Google が定めるショッピング ポリシーに違反している場合、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

  • ポリシー違反により停止中のアカウント
  • ショッピング広告ポリシーに違反しています

ショッピング ポリシー違反でよくあるケースについてご紹介します。

<アルコール飲料>
Google ショッピング広告にアルコール飲料を掲載するためには、以下の 2 点の対応が必要です。

  • Google 商品カテゴリを以下のいずれかに設定
    ・食品・飲料 > 飲料 > アルコール飲料(ID: 499676)、またはこれに含まれるいずれかのサブカテゴリ
    ・芸術・エンターテイメント > 趣味・コレクション > 自家醸造用品(ID: 577)、またはこれに含まれるいずれかのサブカテゴリ
  • 年齢層を「大人 [adult]」に設定

アルコール飲料には、ノンアルコールビールやノンアルコールワインなども含まれます。ノンアルコールビールの Google 商品カテゴリが「ジュース」などに設定されており、ポリシー違反となるケースがあるので注意が必要です。

※参考:Google 商品カテゴリ [google_product_category]
※参考:ショッピング広告のポリシー

<化粧品・サプリメント>

Google ショッピング広告では、未承認の医薬品など特定の成分が含まれている商品は広告の掲載ができません。化粧品やサプリメントで、Google が指定する成分が商品に含まれており、不承認となるケースがあります。ヘルプページを確認のうえ、対象の商品はフィードから除外するようにしましょう。

※参考:未承認の医薬品とサプリメント

<禁止コンテンツ>

サメのヒレやサメの軟骨を使った栄養補助剤、象牙、トラの皮、サイの角、イルカ油、エルクホーン サンゴ、これらの材料を含む商品は販売が禁止されています。もし該当する商品がある場合はフィードから除外しましょう。

※参考:不適切なコンテンツ

<その他>

その他にも、チケットや電子書籍、ギフトカードなど広告掲載の対象外となっている商品があります。詳しくは以下のヘルプをご確認いただき、対象外の商品はフィードから除外しておくようにしましょう。

※参考:広告掲載対象外のショッピング コンテンツ

Google Merchant Center のエラー解消にはデータフィード管理ツールの利用がオススメ

Google Merchant Center のエラーを解消するには、在庫や価格などの情報を最新に保ったり、広告掲載の対象外となっている商品をフィードから除外したり、日々の調整が必要となります。

これらを日々、手作業で行うのは大変なので、データフィード管理ツールの利用がオススメです。dfplus.io なら 3 週間無料でトライアルができるので、エラーを解消できるか実際に試すことが出来ます。Google Merchant Center のエラーに詳しいスタッフによるサポートもあるので、興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

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