私たちはデータフィード管理ツール「dfplus.io」を提供しています。お客様とお話する中で、競合のサービスについてたずねられることがあります。
この記事では、データフィード管理サービスを選ぶときのポイントをお伝えした上で、dfplus.ioの競合サービスの中から「DFOマネージャー」と「Gyro-n DFM」の料金・オプション・特徴を比較してご紹介します。
※なお、この記事は2021年11月時点のサービス資料、公式サイトの内容を元に書かれたものです。最新の情報が反映されていない場合もございますので、詳細は各社に直接お問い合わせください。

詳しい内容は「DFOマネージャー」「Gyron-DFM」の章をそれぞれご覧ください
データフィード管理サービスとは
データフィード管理サービスについて説明する前に、まずは「データフィード」について説明いたします。
データフィードとは、「商品データ(人材サービスの求人票、不動産サービスの物件データ)を広告媒体の仕様に沿って変換・加工したデータ」を指します。
データフィード管理サービスは、データフィードの作成・運用を行うサービスです。サービス形態は「ツール型」と「アウトソース型」の2つに大きく分けられます。
- ツール型:マーケティング担当者が自身の手でデータフィードの作成・運用を行うための管理画面を提供するサービスです
- アウトソース型:データフィードに関する専門性の高いノウハウを持った会社へ、データフィードの作成・運用を委託できるサービスです
データフィード管理サービスを選ぶときのポイント
選ぶときに確認しておくべきポイントは以下です。それぞれ詳しく解説していきます。
- 利用料金
- ツールかアウトソースか
- 機能
- オプション
- 対応媒体
- ECカート連携
- UI・使い勝手
- 導入からフィード運用開始までの期間
- サポート体制
利用料金
データフィード管理サービスの月額費用は、フィード数や、アイテム数、サイト数*などの条件によって変動します。また、月額費用・初期費用の他に、オプション機能を利用する場合の追加費用がかかることがあります。
料金体系を確認した上で、「◯◯という条件で△年利用した場合の合計費用」を計算して比較することをおすすめします。
また、契約前にサービスの最低利用期間を確認しておくとよいでしょう。
* 複数サイトで利用する場合の条件は、今回の調査では確認することが出来ませんでした。別途確認することをおすすめします。
ツールかアウトソースか
冒頭でも触れたように、データフィード管理サービスの形態には「ツール型」と「アウトソース型」の2つがあります。マッチしているケースはそれぞれ異なるので、自社はどちらに向いているのかをまず検討することをおすすめします。
「ツール型」「アウトソース型」の特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
- ツール型:アウトソース型と比べて費用は低め。「スピード感をもってフィードを運用・改善していきたい」「運用ノウハウを自社で蓄積していきたい」という方におすすめ
- アウトソース型:ツール型に比べて費用は高め。「社内リソースやコストを抑えてデータフィードを運用したい」という方におすすめ
機能
サービスによって、設計思想はそれぞれ異なります。例えば、「仕様に沿うデータフィードをスピーディに作成することに特化したサービス」なのか、「データフィードの作成だけでなく、継続的な改善もやりやすいよう設計されたサービス」なのか、といった違いです。この違いによって、機能やUIも変わってきます。
検討する際は「自社がやりたいことが実現できるかどうか」「やりたいこととサービスの設計思想がマッチしているかどうか」を念頭に置かれることをおすすめします。
本記事では、各サービスの調査で確認できた「オプション」「対応媒体」「ECカート連携」の3つの機能について主に紹介します。
オプション
サービスによっては、クローリング、フィード初期設定の代行、タグ設置の代行など、オプションを提供していることがあります。各サービスにどんなオプションがあるか、そのオプションは自社にとって必要かどうかを確認しましょう。
対応媒体
配信を希望する媒体のデータフィードが作成できるかどうかは重要なポイントです。まずは、サービス資料や公式サイトに掲載されている対応媒体のリストを確認しましょう。
また、希望する媒体がリストにない場合でも相談を受け付けていることがあるので、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
ECカート連携
利用中のECカートシステムとデータフィード管理サービスが連携している場合、商品データの受け渡しをスムーズに行うことができます。ECカートシステムを利用中の場合は、サービスと連携しているか、連携していない場合はどのようにつなぎ込むかを確認しましょう。
また、以下で挙げるポイントは、今回の調査では確認できなかったため、サービスの紹介の中には含めていませんが、どれもで重要なポイントになってくるので、別途確認しておくことをおすすめします。
サポート体制
エラーなどの問題が起きた際、サービス側がどのようなサポートを提供しているのかを確認しておくことをおすすめします。
ツール型の場合は、「マーケティング担当者が自分でフィードを管理する」という特性上、エラーなどの問題が起きた際も、ある程度自分の力で解決する必要があります。その際、ツール側がどのようなサポート体制を提供しているかによって、解決にかかる時間や難易度が変わってきます。エラーを検知する仕組み(機能)はあるか、サポート専任の担当者はいるか、サポート手段は何か、などを確認しておきましょう。
アウトソース型の場合は、サービス側のサポート体制が、問題解決までの時間に直結します。どういった体制を敷いているか、問題発生後どれくらいの時間で対応可能か、など、ツール型を利用する場合よりも詳しく確認しておくことをおすすめします。
導入からフィード運用開始までに必要な期間
商品データの取込やフィードの初期設定など、いくつかの作業が必要になるため、導入から運用開始までにはある程度の期間がかかります。運用開始の期限が決まっているケースなどでは、この期間の長さが問題になることもあるので、どれくらい運用開始できるのか、確認しておきましょう。
UI・使い勝手(ツール型の場合)
データフィード管理ツールは、「マーケティング担当者が自分の手でフィード管理を行う」ことが大きな特徴です。この先何度も操作することになるので、トライアルなどで実際に触ってみることをおすすめします。
なかでも「挙動の速さ」「一連の操作に必要なステップ数・時間」「UIのわかりやすさ」などは、今後ツールを利用していく上で重要なポイントになるので、優先的に確認するとよいでしょう。
ニフティライフスタイル社「DFOマネージャー」
紹介するデータフィード管理サービスの1つ目は、ニフティライフスタイル株式会社が提供する「DFOマネージャー」です。サービス形態としては「ツール型」に分類されます。
料金
基本料金は以下の通りです。
- 3フィードプラン:月額30,000円
- 6フィードプラン:月額50,000円
- 初期費用:なし
また、フィード数とアイテム数によって月額料金が変動します
- 7フィード以上利用の場合、1フィードにつき月額8,000円
- アイテム数が3万件以上の場合、2万件につき 月額10,000円
アイテム数1万件以下、オプションなしで3フィードを1年間運用した場合の料金は、
- 月額30,000円×12=360,000円
アイテム数1万件以下、オプションなしで5フィードを1年間運用した場合の料金は、
- 月額50,000円×12=600,000円
となります。
オプション
オプションとして、「初期設定サポート」と「クローリング」が提供されています。
「初期設定サポート」はフィードの初期設定をニフティライフスタイル社が代行するオプションです。初期設定にかかる工数を削減することができます。
「クローリング」は、商品データの用意をクローラーが行うオプションです。クローリングについては以下の記事もご参照ください。
それぞれ料金は以下の通りです。
- 初期設定サポート:1フィードにつき30,000円
- クローリング:初期費用50,000円、月額20,000円
対応媒体
以下の媒体に対応していることが明記されています。
- Criteo、Google、Yahoo!、LINE、RTB House、Facebook、KANADE、Logicad、Indeed、求人ボックス、スタンバイ、キャリアジェット、Candy、Adroll、Vizury、FreakOut、Linkshare、Valuecommerce、アクセストレード、Linkedin、価格.com、Become、spモード 商品検索サービス、Naviplus(サーチ・レコメンド)、シルバーエッグ、Albert、visumo、Cross-Channel Marketing Platform
また、「メニューにはない個別のフィードデータの作成、媒体追加のご要望等ありましたらお気軽にお申し付けください」との記載があります。
ECカート連携
ECカートシステム「futureshop」と連携しています。連携を希望の場合は、別途futureshop社へ申し込みをする必要があります。
特徴・こんな方におすすめ
DFOマネージャーの特徴としては、
- 初期費用がかからない
- 1フィードあたりの料金が安い
- フィードの設定代行オプションがある
- futureshopと連携可能
といったことが挙げられます。
これらの特徴から、DFOマネージャーがおすすめなのは、
- コストを抑えながら複数の媒体へフィードを送信したい
- 初期設定にかかる工数を削減したい
- futureshopを利用している
といった方です。
ユニヴァ・ジャイロン社「Gyro-n DFM」
紹介するデータフィード管理サービスの2つ目は、株式会社ユニヴァ・ジャイロンが提供する「Gyro-n DFM」です。サービス形態としては「アウトソース型」に分類されます。
料金
基本料金は以下の通りです。
- 利用料金:月額30,000円
- 初期費用:50,000円
また、フィード数とアイテム数によって月額料金が変動します
- 1フィード追加ごとに、初期費用20,000円、月額15,000円
- アイテム数が50,001件以上、またはデータ容量が20MB以上の場合、別途見積もり
アイテム数1万件以下、オプションなしで3フィードを1年間運用した場合の料金は、
- 初期(50,000円+20,000円×2)+月額(30,000円+15,000円×2)×12=810,000円
アイテム数1万件以下、オプションなしで5フィードを1年間運用した場合の料金は、
- 初期(50,000円+初期20,000円×4)+月額(30,000円+15,000円×4)×12=1,210,000円
となります。
オプション
オプションとして、「タグカスタマイズ&実装支援」と「クローリング」が提供されています。
「タグカスタマイズ&実装支援」は、タグのカスタマイズと設定作業をユニヴァ・ジャイロン社が代行するオプションです。(クローリングについては割愛します。)
それぞれ料金は以下の通りです。
- タグカスタマイズ&実装支援:50,000円~(サイトPV数により変動する可能性あり)
- クローリング:初期50,000円~、月額費用なし
対応媒体
以下の媒体に対応していることが明記されています。
- Criteo、Google、Yahoo!、LINE、RTB House、Facebook、Instagram、KANADE、Logicad、Indeed、求人ボックス、スタンバイ、キャリアジェット、Rtoaster、Candy、Adroll
また、「その他メディアについてもご相談ください」との記載があります。
ECカート連携
ECカートとの連携は確認できませんでした。
その他
運用サポート機能として、「効果を最大化するイベント発火制御」、「カテゴリーマッピング機能」、「画像リンク切れチェック」、「クロールエラー検知」、「メディアへの連携障害検知」、「バリデーションエラー対応」が挙げられており、エラー検知機能が充実していることがうかがえます。
また、広告効果測定ツール「AD EBiS」との連携機能があります。
特徴・こんな方におすすめ
Gyro-n DFMの特徴としては、
- タグの設置代行オプションがある
- クローリングオプションの月額費用がかからない
- エラー検知機能が充実している
といったことが挙げられます。
これらの特徴から、Gyro-n DFMがおすすめなのは、
- タグ設置作業をおまかせしたい
- ランニングコストを抑えつつクローリングオプションを利用したい
- エラーが起きた際にすぐに対処したい
といった方です。
まとめ:各サービスの比較表
「DFOマネージャー」と「Gyro-n DFM」の違いをまとめた表です。参考として、dfplus.ioの情報も記載しています。

おわりに
いかがでしたでしょうか。本記事がデータフィード管理サービスを選定される際の参考になれば幸いです。
弊社が提供するデータフィード管理ツール「dfplus.io」の詳細な機能・料金に関してはサービス資料をご覧ください。

サービス資料に記載されていない点や、その他詳細な情報をご希望の方は、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。