※2020年4月8日更新
LINEショッピング( https://ec.line.me/ )は、ファッションや雑貨をはじめ、スポーツ・インテリア・家電・コスメなど様々なジャンルの商品をLINEアプリ上から手軽に検索・閲覧できる総合ショッピングサービスです。
LINEショッピングはそれ自体にカートや決済の機能をもたず、「コマースゲートウェイ※」の思想を背景にショッピング目的のユーザーを集客し、各ECサイトへの送客を可能にするプラットフォームとして新規顧客獲得に成果をあげているといいます。
今回はLINEショッピングの特徴やLINEショッピング掲載方法、LINEショッピングで効果を高めるためのポイントについて解説したいと思います。
※参考:流通額2000億円を超えたLINEショッピングの活用法とは? ECビジネスの拡大に役立つプッシュ&プル型マーケ事例 | ネットショップ担当者フォーラム
LINEショッピングとは?
LINEショッピング( https://ec.line.me/ )とは、ファッションや雑貨をはじめ、スポーツ・インテリア・家電・コスメなど約250社、1億点を超える様々なジャンルの商品をLINEアプリ上から手軽に検索・閲覧できる総合ショッピングサービスです。
2017年6月のサービス開始以降、掲載アイテム数の拡張やサービス機能改善を行い、2019年9月時点での会員登録数は3,000万人を突破しています。(※参考:LINEショッピング|LINE for Business)
LINEショッピングの特徴
自社ECサイトへの送客で新規顧客獲得
LINEショッピングにはカート機能や決済機能がなく、ユーザーが商品を購入するには販売元のECサイトへ遷移する必要があるため、LINEショッピングを入り口として、ECサイトへの送客を促すことに繋がり、新規顧客獲得に効果を発揮しています。
ショップを横断して検索・比較
ユーザーはLINEショッピングに掲載されている様々なショップの商品を横断して検索・比較でき、欲しい商品を見つけることができます。
ユニークな検索機能「ショッピングレンズ機能」では、画像解析技術の活用により、商品名がわからない場合でも写真や画像をもとにそれに近い商品を検索することができます。

( 画像引用:LINEショッピング、商品名がわからなくても“ビジュアル“だけで簡単検索 写真や画像で商品検索できる新機能「ショッピングレンズ」が登場 | LINE Corporation | ニュース )
LINEポイントの還元でCVを促進
LINEショッピングを経由して買い物をするとキャンペーンや還元率に応じたLINEポイントを受け取ることができます。各ショップごとにショップポイントがある場合は、ショップポイントとLINE ポイントがダブルで獲得できます。
ポイントの還元率は各店舗によって異なり、ポイント還元率UPや新規会員登録時ポイント付与などのキャンペーンとの併用で新規顧客獲得や購買の促進につなげることができます。
LINEショッピングの特徴まとめ
- 多くの企業やファッションブランドの商品を展開しており、外部アプリの追加インストール不要でLINEアプリ上から簡単に検索・閲覧することが可能
- LINEショッピング自体にはカートや決済機能がないため、LINEショッピング経由でECサイトへ誘導し、販売元のサイトで新規ユーザー登録や商品の購入を促進
- LINEショッピングを経由することでユーザーにポイントを還元
- 2019年9月時点で会員数が3,000万人を突破し、参加企業・ブランドは250社を超えている
LINEショッピングに掲載・出品するには
LINEショッピングへ掲載するには、登録・事前審査を経た後、LINE ショッピングと連動するために必要な実装を行う必要があります。
LINEショッピング掲載までの手順
LINEショッピング掲載までの手順は大きく分けて以下の通りです。
- 事前審査
- 計測パートナーの選定
- LINEショッピング用の商品データを用意(データフィード)
LINEショッピング専用のフォーマットで商品データの連携を行います。
自社で保有している商品データをLINEショッピング専用のフォーマットに変換してデータの連携を行う必要があります。 - 掲載
LINEショッピングとデータフィード
LINEショッピング用の商品データの用意についてもう少し詳しく説明します。
LINEショッピングに商品を掲載するには、自社で保有している商品データを、配信先のLINEショッピング専用のフォーマットに変換して送信するデータフィードの仕組みが必要です。

価格情報やタイトル、商品説明などの商品情報はデータフィードの情報をもとに表示されます。
そのため、データフィードの設計はもちろんのこと、チューニング・最適化が、インプレッションやクリック率、CV数に大きく影響します。また、商品データを定期的に更新することで掲載情報の鮮度を維持することにつながります。
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LINEショッピングとLINEログイン
LINEログインの活用でLINEショッピングをより便利に
LINEショッピングにはカートや決済機能がないため、販売元のサイトで商品購入のために会員登録やログインが必要になります。
せっかく商品に興味をもってくれたユーザーがLINEショッピングを経由して、自社サイトに来訪したとしても、新規会員登録のフォームに多くの項目の入力を求められたり、CVまでの導線が複雑であることで、離脱してしまうことにもなりかねません。
LINEショッピングを最大限活用するためには、自社サイトのユーザビリティを高め、便利なショッピング体験を提供することも重要です。
そこでおススメなのがLINEログインです。
LINEログインとは、LINEのアカウント情報を利用して、簡単にWebサイトやサービスにログインや会員登録ができるソーシャルログインの一つです。
例えば新規ユーザーであればLINEログインでLINEのアカウント情報を取得して会員登録フォームに自動でフィルインし会員登録を簡略化しながら、会員登録と同時に自然な流れで友だち追加とID連携が可能です。
また、既にLINEログインを活用して会員登録をしているユーザーであればオートログインの機能により、ログインした状態でLINEショッピングからECサイトに遷移することができ、購買までの最短の導線を提供することができます。
さらに、友だち追加・ID連携済のEC会員に対しては、ユーザーを識別し自社EC会員とLINEアカウントとを紐づけることができるため、購入履歴や閲覧履歴などを掛け合わせたユーザー毎に最適化されたメッセージの配信(セグメント配信)など継続的なコミュニケーションにつなげることが可能となります。

(画像引用:ソーシャルPLUS)
LINEショッピングとIDマーケティング
多くのEC事業者に利用されてきたモールでは、集客や認知、売り上げ拡大に効果をあげつつも、自社で顧客IDを取得できないことから、顧客との継続的な関係構築という点でデメリットがありました。
一方LINEショッピングはそれ自体にカートや決済の機能をもたず、LINEショッピングを経由してECサイトを訪れたユーザーは、そこで新規会員登録や購買を行うため、顧客IDを元に顧客情報を蓄積し、これらの情報を元に次のマーケティング施策につなげることができます。
さらにLINEログインによるID連携により、LINEのプラットフォームが保有するユーザー情報をユーザーの許可の上取得し、これらのデータを自社の顧客情報と統合し活用することで、IDベースのマーケティング基盤構築に繋がっています。
さいごに
LINEショッピングの特徴やLINEショッピングを上手く活用するためのヒントをご紹介しました。
今後もdfplus.io blogではLINEを起点とした様々なサービスに注目し、サービスの詳細や活用パターンなどご紹介していきたいと思います。
(執筆:松元)