データフィード広告とは?厳選サービス紹介!〜データフィード広告で何ができるの?〜

コラム
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※最終更新日2019年10月8日

データフィード広告とは?(フィード広告)

データフィード広告とは、自社が保有する商材データを広告出稿先(媒体)や外部サイトのフォーマットに変換し送信することで、商品在庫と連動した広告キャンペ―ンを自動で展開することができる広告です。データフィード広告の代表的なものとして、Facebookダイナミック広告、Criteo、LINE Dynamic Adsなどいわゆるダイナミック広告、Googleショッピング広告などの検索連動型広告、Indeed等のバーティカルメディアなどが挙げられます。

主なデータフィード広告

  • ダイナミック広告:Facebookダイナミック広告、Criteo、LINE Dynamic Ads、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の動的ディスプレイ広告、RTB HOUSE等
  • 検索連動型広告:Googleショッピング広告等
  • バーティカルメディア:Indeed、求人ボックス、スタンバイ、キャリアジェット等

データフィード広告は、自社が保有するデータを有効活用し、多岐にわたるタッチポイントに対して自動でパーソナライズされた広告配信ができるため、EC、人材、不動産、旅行業界など、多くの商材を扱う企業に最適な広告メニューです。

また、ダイナミック広告では、機械学習を最大限に活用し、訪問履歴や閲覧商品の履歴データなどをもとに、各ユーザーに最適な広告を表示することができるため高い広告効果をあげています。

データフィード広告のメリット

自社が保有するデータの有効活用と自動化

広告に使用する商品データを、さまざまな広告媒体や各プラットフォームの仕様に合わせて変換し、定期的に提供する仕組みのことをデータフィードといいます。

データフィードの活用

データフィード広告は、多岐にわたる広告出稿先に対し、データフィードを利用して、商品在庫と連動した広告キャンペ―ンを自動で展開することができます。そのため自社が保有するデータを有効活用することができ、マーケターは本来のマーケティング活動に注力することができます。

また、広告バナーに表示される価格や商品タイトルは、データフィードをもとに自動生成されるため、データフィードの改善は、商品情報そのものである広告クリエイティブのクオリティを高めることにつながります。

分散化・多様化への対応

ユーザー行動の多様化・分散化が進む中、いかにパーソナライズされた最適な情報(広告)を、最適なタイミングで届けるか?ということの重要度が増しています。ダイナミック広告や動的リターゲティング広告、検索連動型広告のようなユーザーそれぞれに関心が高いであろう情報を届けることができる広告メニューではデータフィードが活用されています。

2018年には、LINE Dynamic AdsやYahoo!の動的ディスプレイ広告など新たなダイナミック広告が、そして広告以外でもInstagramのショッピング機能がリリースされました。データフィード広告の活動領域はどんどん広がっているといえます。

媒体に寄り添い効果を最大限にー機械学習を促進

データフィード広告では、データフィードを媒体の仕様に沿って、正しいデータで埋めることが重要です。例えば、必須項目が入っていない、既定の選択肢以外の値や不正な値、誤った情報が含まれているというケースでは媒体から承認されず、広告配信がされません。

また、データフィード広告では、「媒体に正しく”学習させる”ことで効果を最大限にする」ことが求められています。任意項目であっても媒体側により多くの正しい情報を提供することで機械学習が促進され、媒体のもつアルゴリズムを最大限活用し、効果を高めることにつながります。

データフィード広告16選

それでは、データフィード広告にはどういった広告があるのでしょうか?それぞれの特徴をみていきたいと思います。

Facebookダイナミック広告・Instagramダイナミック広告

Facebookダイナミック広告は多くの商品の中から、高精度なターゲティング機能によってユーザーそれぞれに合った関連性の高い商品をFacebookのエンジンが自動でピックアップし、動的広告として自動生成される広告です。

一つの広告ユニットでユーザーが以前サイトで閲覧したことのある商品や、興味があるであろう複数の商品を紹介しアクションを促すことができます。

リターゲティングだけでなくサイトやアプリに未訪問であっても、興味・関心が高いと推測される潜在的なユーザーに個別の商品情報を配信することができるようになり、新規顧客の獲得にも効果を発揮します。

Facebookダイナミック表示例
(Facebookダイナミック表示例 画像引用:Facebook

Facebookダイナミック広告の強み

  • Facebookの”人ベース”の高精度なターゲティングを活かしてクロスデバイスで効果的にアプローチできる
  • Facebookが蓄積する豊富なユーザーデータとFacebook独自のレコメンドアルゴリズムによって最適化
  • FacebookだけでなくInstagram、Audience Networkへも配信できる。中でもInstagramは若年層や女性に人気があり、ユーザーの購買行動に影響を及ぼすとされている
  • https://www.facebook.com/business/learn/facebook-create-ad-dynamic-ads

Criteo

Criteoはユーザーの興味関心や行動履歴を基にパーソナライズされた広告を自動配信するダイナミック広告のひとつです。

Criteoは非常に優秀な機会学習エンジン(Criteoエンジン)を持ち、蓄積したユーザーデータやEコマースデータを基に、ユーザーの閲覧履歴などから1人1人に合わせたバナー広告を配信します。

2018年6月にはCriteo Customer Acquisition β版がリリースされプロスペクティング配信が可能となりました。サイトを訪れたユーザーの履歴や行動を分析し理想的なターゲット像を作成して、購入可能性の高い新規ユーザーにもアプローチすることができるようになりました。

Criteo広告表示例
(Criteo広告表示例)

Criteoエンジンによる広告配信の特徴

  • 色、スタイル、レイアウト、call-to-actionボタンなどのクリエイティブ要素をユーザ向けにカスタマイズ
  • ユーザの行動分析をすることで、最適なレコメンド商品を選択
  • 適正価格で適切なタイミングに入札を行うために、ユーザの行動や購買意欲に関する詳細なデータを利用
  • https://www.criteo.com/jp/

Google 動的リマーケティング

Googleが提供するリターゲティング型の動的ディスプレイ広告がGoogle動的リマーケティングです。

サイト内の商品閲覧履歴や興味関心をもとにマーチャントセンターに登録済の商材の中から関連性の高い商品やサービスを媒体側が自動で判断し、広告クリエイティブを生成します。

前述のCriteoがYahoo! Japanに配信面を持っているのに対して、世界1位のリーチ数を誇るGoogleディスプレイネットワークを配信面にもっている点が強みです。

2018年1月にはプロスペクティング配信(β版)がすべてのアカウントで利用可能となり、商品を閲覧したユーザーへのリターゲティングだけでなく、興味・関心が高いと推測される新規ユーザーに対しても個別の商品や情報を訴求することが可能になりました。

Googleショッピング広告

Googleショッピング広告の例

Google ショッピング広告とはユーザーの検索ワードに連動して画像つきで表示される「検索連動型」の広告です。

検索結果ページ上部の目立つ位置に画像付きで表示されるためユーザーの目に留まりやすく、興味を引く広告表示でクリック率が高いといわれています。

Googleショッピング広告は、一般的な検索連動型広告のように出稿時に予め想定した検索キーワードの登録が不要で、ユーザーの検索ワードに対し、データフィード内の商品情報にマッチした商品が表示される仕組みです。

そのため、ロングテールの検索クエリから流入する新規顧客にリーチできることも魅力です。

LINE Dynamic Ads

LINE Dynamic Ads

(画像引用:LINE

LINE Dynamic Adsは、LINE Ads Platformに新たに加わったダイナミックリターゲティング広告です。月間8,100万人以上(※2019年6月末時点)が訪問するLINEを配信面にもち、圧倒的なリーチ力を誇ります。ユーザーのWebサイト上での行動履歴や興味関心に基づいたパーソナライズされた広告を動的に配信することができます。

LINE Dynamic Adsの強み

  • 月間8,100万人以上が訪問するタイムラインにアイテム単位での訴求が可能
  • 独自のトラッキングコード「LINE Tag」により、ユーザーの行動データを蓄積・解析し、ユーザーの興味関心にあった広告を自動で出稿できる。
  • LINE Biz Solutionsのその他のメニューと併用することで効果を最大化することができる。

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の動的ディスプレイ広告

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の動的ディスプレイ広告はウェブサイト上の行動履歴をもとに各ユーザーの好みや興味関心に合わせた広告クリエイティブを自動で生成し、タイムリーに配信することで高い広告効果を実現するレコメンド広告です。

Yahoo! JAPANの、トップページやYahoo!ニュースなどのサービスほか、提携サイトにバナー広告を配信することができます。

RTB HOUSE

RTB HOUSE

RTB HOUSEはAIテクノロジーを活用した、CPA,ROAS保証の成果報酬型動的リターゲティング広告サービスです。

脳神経学を応用し開発されたDeep Learningを用いた技術設計により、高いパフォーマンスと売上増加を加速させています。

RTB HOUSEは2012年にポーランドでサービスを開始し、現在はアジアを含む世界44か国で展開しています。APACではシンガポールをはじめとした10か国に拠点をおき、2018年2月には日本法人が設立されました。

Smart Newsダイナミック広告

Smart Newsダイナミック広告

Smart Newsダイナミック広告は、月間アクティブユーザー数1180万人(2018年9月現在)の日本最大のニュースアプリであるSmartNewsに配信面をもち、タイムライン上にアイテム単位で動的に訴求するダイナミック広告です。

他社DSPからの接続配信がないため、これまでリーチが難しかった層へのアプローチが可能となるという強みを持っています。

KANADE DSP

KANADE DSP

KANADE DSPとは動的リターゲティング広告の純国産DSPです。自社開発の機械学習によるRTB自動最適化エンジンを活用し最適化しています。

従来のリターゲティングにみられるサイト訪問ユーザ毎の興味、関心に合わせてパーソナライズされた広告の配信だけでなく、ユーザ行動履歴の解析をもとに、優良顧客と行動が類似した”潜在顧客”に対して広告を配信することができるなど、ブランド認知からコンバージョン促進まで購買プロセスに応じた3種類の広告メニューが提供されていることが特徴です。

【KANADE DSP配信メニュー】

  • (潜在顧客)プロファイルターゲティング:狙ったターゲティング層に対してブランド認知
  • (興味・関心)オーディエンス拡張:優良顧客の行動履歴を分析し、類似する行動を取るオーディエンスに対して配信
  • (ロイヤルカスタマーの醸成)パーソナライズリターゲティング:サイト訪問者に対してリターゲティング
  • http://www.kccs.co.jp/kanade/

Logicad

Logicad

Logicadは、ソネット・メディア・ネットワークスが運営する国産DSPで、ソニーの技術力を活かしビッグデータと人工知能を活用し広告効果を高めています。

フルファネルに対応した様々な広告メニューを取り揃えており、So-net TOPページをはじめ「Microsoft Advertising Exchange」の中でも選ばれたDSPしか参加できない優先オークションへの参加など、付加価値の高い限定されたプレミアムな広告枠へ対応しています。

また、2017年11月にはAMP(Accelerated Mobile Pages)対応ページに向けた広告配信の高速化を開始し効果をあげています。

MicroAd BLADE

MicroAd BLADE

MicroAd BLADEは、皆さんご存知の通り、老舗国産DSPでROI最大化を目的としたディスプレイ広告の出稿ができます。
国内の代表的なアドエクスチェンジやSSPと連携し、リーチ数約6,500万人、月間約1,600億impの広告枠を確保しているなど国内最大規模のシェアを誇っています。

ユーザーの購買志向に合わせて、ダイナミックにバナークリエイティブを最適化する広告配信サービスとして「MicroAd BLADE DYNAMIC」が提供されています。
MicroAd BLADE DYNAMICでは、レコメンド配信に加え、オーディエンスデータの活用による新規顧客獲得も可能です。

FreakOut

FreakOut

FreakOutは2010 年に創業した国産DSPで、プレミアムな面を含むPC1,500億imp/月、Video(In-stream)15億imp/月に及ぶ配信在庫を保有しています。

2016年5月にはモバイル特化型のマーケティングプラットフォーム「Red」をリリースし、ネイティブ広告やダイナミックリターゲティング広告、アプリプロモーション広告を提供しています。LINE含めた優良メディアへの独占的な買付など、インフィードバナー、動画など月間2,300億impに及ぶ国内最大級のモバイル広告枠在庫を確保しています。

バナー広告、ネイティブ広告、ダイナミックリターゲティング広告、アプリプロモーション広告、動画広告などを提供しています。

Indeed

Indeed

Indeedは世界最大の求人情報特化型検索エンジンです。
求人に特化したバーティカルサイト(分野特化型メディア)として、求職者はIndeedで横断的に求人を検索することができます。

圧倒的な集客力と掲載件数の多さが特徴で、日本全国の求職者が検索するため普段獲得できない層にアプローチすることができ、新規獲得に効果が高いといわれています。
Indeedに掲載するには、クローリングによる自動掲載の他、データフィードによる広告出稿があります。

データフィードによる広告出稿では、タイトル表記などの効果的な掲載内容や、更新のタイミングまで全てコントロールすることが可能です。

スタンバイ

スタンバイ

スタンバイは、ビズリーチが運営する求人検索エンジンです。求人情報の作成・公開・管理のすべてを無料で利用でき、採用時の手数料もありません。

大企業から中小企業すべての企業をサポートし、正社員からアルバイトまであらゆる雇用形態の募集を行うことができます。

スタンバイへの求人掲載においても、データフィードを活用することができます。自社が保有する求人が多ければ多いほど、掲載や情報の更新の手間という観点からも、データフィードをうまく活用できるとよさそうです。

Careerjet

Careerjet

CareerjetもIndeedやスタンバイと同様、求人ポータルサイトですが、掲載されている求人はクリック単価方式により、求職者が求人情報をクリックし、詳細を閲覧した時のみ料金が発生します。

こちらも求人情報の掲載にデータフィードの活用が可能です。

Instagramのショッピング機能

データフィードの活用は広告以外にも広がっています。Instagramショッピングにおいてもデータフィードが活用されています。

Instagramのショッピング機能

(Instagramショッピング機能活用イメージ)

Instagramショッピング機能とは、フィード投稿やストーリーズ投稿で示される商品に商品名や価格が記載された「商品タグ」を付け、タグから商品の詳細ページを表示させたり、さらに購入ページに誘導したりできる機能です。ユーザーを商品の発見から検討、購入へと促すことができます。
このInstagramショッピング機能の利用にあたり、自社の商品情報を登録したカタログを作成する必要があります。在庫状況に合わせて高頻度で更新する必要があるこのカタログには、データフィードの活用が効果的です。

さいごに

本記事ではデータフィード広告の概要と活用メリットを説明し、データフィードを活用したサービスや代表的なデータフィード広告をご紹介しました。

データフィード広告は今後も成長していくことが期待され、広告だけでなくニュースサイトや価格比較サイトなどデータフィード活用の幅は広がっています。各データフィード広告の特徴を理解し、データフィードをマーケティングに活用していきましょう。

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